「人種差別への抗議のため国歌斉唱で立たなかったNFL選手」を広告起用でNIKEが炎上。信念を通す姿勢に共感の声も
過激な反応が起きるいっぽうで、ナイキが「企業としての姿勢を打ち出した」ことに対しては、賛同の声が次々とあがっている。
例えば、キャパニックとともに「JUST DO IT」の広告に起用されたテニス選手のセリーナ・ウィリアムズ。同キャンペーンに先立って、彼女は次のようにコメントしている。
「すべてのアスリート、人間、そして間違いなくアフリカ系アメリカ人は、コリン(・キャパリック)とエリック(一緒に起立を拒否した選手)がより大きな善のためにやっていることに対して、感謝と敬意を持つべきだと思う」
ちなみに彼女の広告では「始めるまではどんな夢もバカげている」というメッセージを掲げられている。
さらにバスケ選手のレブロン・ジェームズ、ラッパーのビッグ・ショーンやYG、ラップグループのサイプレス・ヒルなどが、広告を投稿したり「JUST DO IT」と書き込むことで、キャパニック、そしてナイキへの支持を表明した。今やキャパニックの「JUST DO IT」は広告の枠を超え、それをポストすることが人種差別反対の意味を持つようになっているのだ。 「すべてを犠牲にすることになっても、何かを信じろ」 そんなインパクト大のメッセージとともに、キャパニックの顔写真を使った「JUST DO IT」の30周年広告。キャパニック本人の生き方とナイキの企業としての姿勢を完璧に表したこの広告は、次の30年後も伝説として振り返られるはずだ。 <取材・文・訳/林泰人>Especially proud to be a part of the Nike family today. #justdoit pic.twitter.com/GAZtkAIwbk
— Serena Williams (@serenawilliams) 2018年9月4日
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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