旧民主党時代の政策を見直した枝野幸男・立憲民主党代表が基地問題で訪米。沖縄県知事選への側面支援

沖縄県知事選の真っ最中に枝野氏が訪米し、基地問題を訴える!?

大城氏の応援

沖縄県南城市議選で、大城竜男公認候補の応援演説を行う枝野幸男代表。大城氏は県連幹事長に就任した

 訪米日程は9月11~16日までの6日間。この期間は、同日の会見で枝野氏が「翁長知事の後継候補(玉城デニー氏)を、全力を挙げて支援をさせていただきたい。ともに戦っていきたい」と述べた沖縄県知事選の真っ最中だが、迷ったものの取り止めることはしなったという。 「『基地問題の解決に繋げたい』という思いを込めた第一歩ということで、立憲民主党は今申し上げた考え方を示しながら、アメリカでの理解者を増やす。アメリカ国内でも『海兵隊にとって沖縄に陸上の大きな基地が必要なのか』という考え方もあると承知しています。  そうした情報を集めてくることは、むしろ知事選にも間接的に大きなプラスに働く余地がある。我々の考え方、沖縄の現状等についてアメリカのしかるべきところに伝えていきたいと思っています」(枝野氏)  枝野氏の狙いは、「日米同盟堅持と普天間基地返還のためには辺野古新基地建設しかない」という安倍政権の主張を、アメリカでの意見交換を通して切り崩し、新基地建設反対を掲げる玉城氏を側面支援しようということだ。  野党第一党の立憲民主党が辺野古新基地反対を明言、玉城デニー氏ら「オール沖縄」と同じ立場となったことは、県知事選で玉木氏の追い風になるのは確実だ。しかも玉城氏も枝野氏の2人とも、アメリカと再交渉の姿勢を打ち出している。いったい、これから誰と再交渉していくのだろうか。沖縄県知事選からますます目が離せなくなってきた。 <取材・文・撮影/横田一> ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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