元日経新聞記者が指南、ネット株取引で着実に利益を出すための「売りのタイミング」
試行錯誤しながら、押し目買い・高値売りのタイミングをつかんでいく
一定のレンジで上下する株を見つけ、それを何度も売買するほうが安心
静岡県熱海市に住む友人からこんな相談を受けました。今年2月初め、価格約5050円でソニーを500株購入したそうです。その後、5400円まで上昇したので売却しかなりの差益を得ました。このお金を使い、別の株を買いたいのだが、何を買ったらよいか教えてほしいという相談でした。
すでに指摘したように、素人が他の銘柄を探すのは難しい。それよりもソニーが安くなった段階で再びソニーを購入したらどうかと忠告しました。今年に入ってからソニーの株価は5000~5500円の間で変動しています。私は新幹線の駅に例えて、次のように説明しました。
始発の東京駅が5000円、横浜駅に着くと5100円。小田原駅が5200円。熱海駅は5400円。さらに熱海を過ぎて静岡駅に着くと5500円。名古屋駅まで待てば7000円になると仮定します。
新幹線ソニー号を始発の東京駅で乗った(買った)あなたは熱海駅で下車し(売り)ましたが、ソニー号はさらに上昇して静岡駅まで行ったとします。そこから新幹線ソニー号はUターンして戻ってきます。横浜駅に着いた段階でソニー号に乗車するか、終着駅の東京駅まで戻るのを待って再び乗車するかはあなたの判断です。
そこからまたソニー号は熱海駅まで戻ってくるので、あなたは下車する選択もあります。ソニー号の勢いが強い場合は、少し頑張って名古屋まで乗車してみる選択もあります。ソニーのように一定のレンジ(上下幅)で変動する銘柄を見つければ、他の銘柄に切り替えるよりも、ソニー株を何度も売り買いした方が安心です。
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