今年4月のシベリア南東部での火災。シベリアは特に乾燥していて、これまでにも大規模な森林火災を繰り返している 写真/Maria Vasilieva(Greenpeace)
「インドネシアでも近年、毎年のように大規模森林火災が起きています」と、「ウータン・森と生活を考える会」の石崎雄一郎事務局長は言う。
「特に’15年の被害は大きく、東京都の10倍以上の森林が焼失。その森林はアブラヤシや紙パルプのための農園で、湿地の排水が行われていたうえ、森林火災が起きる前の3か月間、雨が降らずに乾燥していたのです。困ったことに、現地の土壌は泥炭を多く含み、それが燃えることで大量のCO2が発生し、温暖化をさらに加速させるという悪循環になっています」
取材・文/志葉 玲
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