無知無謀なFXトレーダーがテクニカルの達人となって辿り着いた手法とは?

スキャルではEMAとエンベロープを駆使!

【スキャルではEMAとエンベロープを駆使!】スキャルは1分足チャートに20・75・200EMAを表示し、20EMAとの乖離率を示すエンベロープも表示。ローソクが±0.1%に達したら逆張りで入り、3~5Pipsの利益を積み重ねていく

 スキャルに活用したのはEMA(指数平滑移動平均線)。直近の値動きを重視して平均線を導き出すため、一般的なSMA(単純移動平均線)よりも、なだらなか曲線を描く。 「このEMAを3本表示しています。直近のローソク20本分の値動きを基にした20EMAと75EMA、200EMA。そのうえで『エンベロープ』を使う。移動平均線との乖離率を視覚化してくれるテクニカルです。20EMAから0.1%、0.15%、0.2%、0.25%、0.3%、0.4%乖離したエンベロープを表示させてエントリーの参考にしています」  エンベロープは20EMAを上下に「±○%」ズラしたライン。1分足チャートに表示させて、逆張りを狙うのがぶせな流だ。

デイでは直近の“揉み幅”で利確ポイントを設定せよ

「値動きは上げ下げを繰り返すもの。20EMAから上に乖離しても、いつか必ず20EMAに戻ってくる。だから、+0.1%にタッチ後、長めの上ヒゲをつけたら売り。3~5Pipsで利確です。下げずに+0.1%まで上昇するようなら損切り。そのまま上昇して+0.15%にタッチするようなら、もう1回売りで入る。この繰り返しです。ただ、20・75・200のEMAがどれも上向きのときは強い上昇トレンドが発生して乖離が発生しやすいので、+0.2%タッチまで待って売りで入るなどの工夫が必要です」  このようなスキャルに、より大きな値幅取りを狙うデイトレードを組み合わせているという。 「デイトレは基本、順張りです。トレンドに逆らわずにエントリーする。200EMAが下向きであれば、下降トレンドなので売り目線。日足で大きな流れをチェックして、4時間足でも同じく下向きであることを確認したら、15分足を基準にエントリーする。直近安値を割ってきたところで売りです」
【日足でトレンドを確認して15分足で順張り①日足】

【日足でトレンドを確認して15分足で順張り①日足】日足の3本EMAの向きをチェックせよ……ユーロ/ドルの日足は三角持ち合いを形成した後、下抜けて下落トレンドを示唆。その後、3本のEMAが下向きに揃ったところで、ぶせな氏は4時間足、15分足をチェック。

 今年5月にはユーロが大きく下げたが、ぶせな氏はユーロ/ドルで繰り返し50Pips以上の値幅を取ることに成功したという。日足では三角持ち合いを形成して下抜け、強い下落トレンドを示唆していた。4時間足でも3本のEMAはすべて下向きに転換していたのを確認して、15分足で直近安値を割ったところをショートした。
【日足でトレンドを確認して15分足で順張り②15分足】

【日足でトレンドを確認して15分足で順張り②15分足】15分足で直近安値を割り込んできたところで、トレンドに逆らわずショートを繰り返した

「強い下降トレンドが発生しているときは20EMAに沿って下げ続け、一時的にトレンドが弱くなると75EMAにタッチする。なので、75EMAを上抜いていくようなら損切り。予想通り下げていった場合には、直近の“揉み合い幅”と同等の利益を狙います」  直前に50Pips幅のレンジを一時的に形成していたら、安値から50Pips下に利確を入れておこう。  一方でスキャル同様、デイトレでも逆張りを狙うケースがある。
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逆張りを狙うタイミングは反発を確信できるポイントで
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