では、いよいよ気になるトップ3を見てみよう。果たして社員からの支持率がもっとも高いIT企業の経営者は……?
3位/株式会社サイバーエージェント/代表取締役社長 藤田晋/67.97
2位/ソフトバンクグループ株式会社/代表取締役会長兼社長 孫正義/68.72
1位/株式会社スタートトゥデイ/代表取締役社長 前澤友作/83.43
ご覧のとおり、45歳のサイバーエージェント・藤田晋氏、42歳のスタートトゥデイ・前澤友作氏とともに、60歳のソフトバンク・孫正義氏がランクインした。
この3企業に関しても後継者の育成に関するクチコミが見られたが、やはりそれと同時に経営手腕やカリスマ性を支持する声も多かった。
「突っ込むところは徹底的にリソースを注ぎ、無理なら引く。この潔さをこれからも継続し、サイバーの持ち味で成長の核であるチャレンジを常に仕掛けてください」(営業部・男性・サイバーエージェント)
「社長のビジョン、戦略性、実行力は群を抜いていると思います。次世代のことを考え、会社としての意思決定力、エコシステムの構築のフェーズになっているように感じます」(マーケティング・男性・ソフトバンクグループ)
また、83.43という圧倒的な支持スコアを見せたスタートトゥデイ・前澤友作氏については、次のようなクチコミが。
「現場は見なくてもいいので、ZOZOTOWNの認知度を上げるためにいろいろとイベントを仕掛けていってほしい。社長が考えていること、方向性のことについて話してほしい」(フルフィルメント部・男性・スタートトゥデイ)
「これからも企業理念に従って我が道を突っ走ってほしい。数少ない日本企業でも応援したい経営者である」(役職なし・男性・スタートトゥデイ)
普段、なかなか外部の人間が知るのは難しい、社員たちの本音。日本を代表するIT企業が並ぶ今回のランキングからは、現状に満足することなく、新しいことに挑戦したいという意欲が伝わってくる。こうした声に応えることができるのか、今後の動向に注目だ。
出典:Vorkers「
社員が支持するIT社長ランキング」
<文/林泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン