【スタイル別・仮想通貨投資の分布図】今年1月まではガチホ勢有利だったが、2月以降は下げ相場でも稼げるデイトレや短期のスキャルピングを得意とするFX勢優位な展開に。仮想通貨コミュニティ周辺には多くのスキャマー(詐欺師)が存在するので注意。作成/高城 泰
仮想通貨投資家たちの悲観する声で溢れた’18年前半を耐え、いよいよ目前には“明るい兆候”が見え始めている。いざきたる「第二黄金期」への備えはできているか? これから仮想通貨投資を始めるビギナーに送る、超実践的「入門書」をしかと読むべし!
一口に仮想通貨投資と言っても、実際にはさまざまなスタイルがあり、自分に合った“儲け方”を探す必要がある。
「昨年、仮想通貨で“億り人”になった人は多いですが、その稼ぎ方にはいくつかのやり方があります」と話すのは、仮想通貨に関する著者もある投資ライターの高城泰氏だ。仮想通貨長者たちの投資スタイルを解説してもらう。
「まずは最も初心者向けで、基本となるスタイル『ガチホ』です。中長期的に保有して50~100倍の値上がりを期待するやり方ですね。ビットフライヤーが開業した’15年当初、ビットコインは3万円でした。このときに150万円分のビットコインを買って昨年高値で売却していれば億り人ですし、アルトコインはさらに急騰しています」
’17年の上昇率はイーサリアムが91倍、ネムは295倍、リップルにいたっては393倍。これらを「ガチホ」していただけで大儲けできたわけだ。
「ただ、メジャーなコインはすでに値上がりしているため、より大きな上昇率を期待して『草コイン』に手を出す人もいます。しかし、マイナーなコインは時流に合わなくなって暴落したり、開発が放棄されることもある。それにも耐えてガチホし続けるのは、相当“握力”が求められます。しかも、ガチホ勢の威勢がよかったのは今年1月までで、2月以降は仮想通貨相場が急落したため、短期トレードを繰りかえす投資家のほうが元気な印象です。短期間の上昇↓下落に乗って現物トレードをするか、もしくはレバレッジをかけて仮想通貨FXをするかですね」
ガチホを決め込むにしても、当然、複数銘柄への分散は必須と言える。