「安倍政権は災害対応が66時間遅れたというのはデマ。2日からちゃんと対応していた」は本当か?

政府も「5日からの大雨」と言ってる

 それに冒頭の文章をよく読んでいただきたい。  安倍政権が開催した7日の閣僚会議のタイトルである。「7月5日からの大雨に関する閣僚会議」とあるではないか。そもそも閣僚会議自体の認識が「5日から」と言っているのに、2日から対応していたというのはずいぶんおかしな話ではないか。もし2日から安倍首相及び官邸が陣頭指揮を取って対応していたなら、「2日から」と書くべきだろう。  また、「酒宴は他党もやっていた」などという批判も登場しているが、問題はそこではない。  逆に言えば気象庁が5日に異例の緊急会見を行ったどころか、政権支持者の方々が拡散しているように、関係省庁は災害警戒会議を行い、内閣府も自動的とはいえ情報連絡室を設置していたにも関わらず、災害対応の指揮を取るべきである安倍総理や小野寺防衛大臣が酒席にいたことが問題なのである。  それ以外の議員は与党野党に限らず、SNSやブログで酒宴の様子や寿司の写真、ビアパーティの写真をいけしゃあしゃあとアップする無神経さこそが批判されているのである。  今回の政権の対応は間違いなく遅かった。本当に安倍政権を支持するならば、イメージだけの「災害対応に強い」ではない、真に災害対応に強い安倍政権を目指してもらうべく、失敗は失敗と認め、批判すべきところはきちんと批判する姿勢をもって支持すべきだろう。 <文/HBO取材班>
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