新潟県知事選、花角陣営選対幹部が流した相手候補への悪質なデマについて選対幹部と花角新知事を直撃

花角氏「事実関係を承知していない」

――選対幹部の長谷川代表代行が「『週刊文春』に相手候補の下半身ネタが出る」ということを話して『三條新聞』にも報道されているのですが、これは公職選挙法違反、デマを流したということになると思うのですが、どう受けとめれますか。 花角氏:その三條新聞は拝見していませんが。 ――(記事を指し示して)出ています。「文春が選挙後にまたの話」と(いう見出し)。「下半身ネタが記事になる」と記者の前で話して、それが流布されました。 花角氏:事実関係を承知していないので。 ――選挙違反をしても当選するというお考えですか。 花角氏:いや、私は選挙違反かどうかわかりませんが。 ――長谷川代表代行が「文春に下半身ネタが出る」とおっしゃっているのですよ。 花角氏:事実関係を確認させてください。

その後も花角氏の回答は変わらず

花角会見

6月13日、都道府県会館で囲み取材に応じた花角知事

 知事就任翌日の6月13日、上京した花角知事は自民党本部で二階俊博幹事長、参議院で公明党山口那津夫代表、そして官邸で安倍首相・菅義偉官房長官と面談した後、囲み取材に応じた。その際、10日にした質問と同じ質問をぶつけてみた。それに対して、花角氏の答えは3日たっても変わっていなかった。「事実関係を知らない」と答えるに止まったのだ。  6月14日には県民有志が、この公職選挙法違反が濃厚な”文春下半身ネタ発言”について県警や検察に申し入れを行った。このまま事実関係を明らかにしなければ、今後、県議会や知事会見で追及されるのも間違いないだろう。女子大生買春記事の“文春砲”直撃で辞任した米山前知事の次は、選対幹部が“文春砲”下半身ネタデッチ上げで当選した花角知事が辞任に追い込まれるのか。県知事選後も新潟から目が離せない。 <取材・文・撮影/横田一> ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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