日本の探査機「はやぶさ2」、往路を完走! まもなく目的地の小惑星リュウグウに到着

秋には着陸、2020年に地球に帰還へ

「はやぶさ2」はリュウグウ到着後、まずまわりを回りながら観測し、地形がどうなっているか、重力がどうなっているかなどを調べる。  そして9月から10月にかけて、リュウグウ表面に着陸して岩石を採取したり、小型の探査機を投下して運用したりといったことが計画されている。もっとも、リュウグウの地形や自転する向きなどの条件によっては、このタイミングで着陸できない可能性もあるため、来年初頭や春ごろにも実施できるように予定が組まれている。  また、来年3~4月ごろには、リュウグウに金属の弾丸を撃ち込んで内部を露させ、そこに着陸してリュウグウ内部の石や砂を回収する、ダイナミックな挑戦も計画されている。  それらを終えたのち、来年11~12月ごろにリュウグウを出発。2020年に地球にリュウグウの岩石の入ったカプセルを投下する。リュウグウからのおみやげ、それも太陽系や生命の起源に迫れるかもしれない宝物の入った、まさに玉手箱である。  大いなる使命を背負って、まもなくリュウグウに到着する「はやぶさ2」。そして到着とともに、いよいよその探査が本格的に始まる。はたして「はやぶさ2」は、リュウグウの乙姫さまから、いったいどんな歓待を受けることになるのだろうか。

リュウグウを探査する「はやぶさ2」の想像図 (C) JAXA

<文/鳥嶋真也> 宇宙開発評論家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関する取材、ニュース記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。著書に『イーロン・マスク』(共著、洋泉社)など。 Webサイト: http://kosmograd.info/ Twitter: @Kosmograd_Info(https://twitter.com/Kosmograd_Info) 【参考】 ・「はやぶさ2」、小惑星Ryuguへ向けた 第3期イオンエンジン連続運転を終了 | 宇宙科学研究所(http://www.isas.jaxa.jp/topics/001424.html) ・「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ到着の最終段階へ | 宇宙科学研究所(http://www.isas.jaxa.jp/topics/001427.html) ・2600kmの距離から見たリュウグウ | トピックス | JAXA はやぶさ2プロジェクト(http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20180607/) ・2018年の小惑星リュウグウ到着に向けて小惑星探査機「はやぶさ2」の近況 2018年6月7日 JAXA はやぶさ2プロジェクト(http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/press/doc/Hayabusa2_Press20180607.pdf) ・ミッションスケジュール暫定版 | トピックス | JAXA はやぶさ2プロジェクト(http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/mission_schedule/
宇宙開発評論家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関する取材、ニュース記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。 著書に『イーロン・マスク』(共著、洋泉社)があるほか、月刊『軍事研究』誌などでも記事を執筆。 Webサイト: КОСМОГРАД Twitter: @Kosmograd_Info
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