それでも自転車で逆走したければ接触事故を起こすのを覚悟し、結果的に痛い目に遭わないとその悪い癖は治らないのではないかと思います。
「お互い譲らなくて自転車同士で接触事故に発展した事案は面倒だったよ。
通行ルールを守っていた30代の主婦が、逆走してきた20代の自転車側が当然避けるもんだと思っていたら、その若者が避けなかったことで激突までは行かないまでも、正面接触からの転倒。
もう1年ぐらい前の話なんだけど、その主婦は幼稚園へお子さんを迎えに行った帰りで2人乗りだった。主婦の方のケガは右足首の骨折と転倒時に頭を打ったことで首の頸椎にダメージができて現在も治療中らしい。
お子さんの方のケガは後遺症が残りそうな右肘橈骨頭骨折になってしまい。右手首を90度の角度までしか捻ることができないそうだ。それだけ自転車の逆走は危険極まりないってことを再度認識して欲しい」
巡査部長は自転車同士の悪いサンプルを今後作りたくないとのことで、無謀運転する自転車が一向に減らない現状を危惧されておりました。
「路上に駐停車中のクルマ対自転車トラブルとは、自転車ナビマーク、自転車ナビラインを勝手に”自転車優先スペース”と勘違いしている自転車乗りが停まっているクルマに対し、その場でクレームを入れて口喧嘩へと発展すること。
これが厄介でね、クルマ側も最初は自転車優先だと思っていて申し訳ない雰囲気を出しているんだけど、こちらが法的効力のない表示と説明した瞬間、豹変し激怒。
クレーム入れた側の自転車と立場が形勢逆転してしまう。こちらも警察官なので説明しないといけないから、この手のトラブルは何度か対応したけど、喧嘩仲裁みたいなことを最終的にしなくてはならないんで正直勘弁して欲しい。
ドライバーも自転車乗りも道路交通法を暇があったら警視庁のホームページからチェックしてもらいたいね」
こんなつまらないことでクルマと自転車が喧嘩になるとは驚きました。
が、クルマの車内にいる側は突如、運転席の窓を開けさせられ「ここは自転車の優先道路なんだからクルマを止めておかないで移動させてくださいよ!」なんて言われたりでもしたら、ちょっとムッと来ますよね。
でも、道路交通法的に効力がないとドライバー側も知っていればその場で「道交法的に自転車優先道路ではなくて効力はないんですよ」説明できるようにすればトラブルも起こらないんでしょうね。
運転免許持っている人も軽車両の自転車乗りも、道路交通法をしっかり勉強しなくてはいけない時が来たと思いますよ。運転者責任は大きいですからね。
【吉田武 a.k.a. ジャンクハンター吉田】
交通ジャーナリスト、映画コラムニスト。交通関係では三才ブックス『ラジオライフ』を主軸に執筆しつつ、『WEB CARTOP』『週刊プレイボーイ』『FRIDAY』『Abema Prime』などへ登場の他、まぐまぐのメルマガにて『疑問だらけの道路交通法』を毎週金曜に発行中。映画関係ではBS10スターチャンネルで放送中の映画情報番組『映画をもっと』にレギュラー出演など。
交通ジャーナリスト、映画コラムニスト。交通関係では三才ブックス『ラジオライフ』を主軸に執筆しつつ、『WEB CARTOP』『週刊プレイボーイ』『FRIDAY』『Abema Prime』などへ登場の他、まぐまぐのメルマガにて『疑問だらけの道路交通法』を毎週金曜に発行中。映画関係ではBS10スターチャンネルで放送中の映画情報番組『映画をもっと』にレギュラー出演など。