永遠の問題、「家は買うべきか借りるべきか」論争に一つの解決策!

 そうはいっても、「家賃を払い続けるなら、いずれ自分のものになるマイホームのほうが安心なのでは……」と思ってしまう。 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話「日本人は『掛け捨て』を好まないですからね。でも、考えてみてほしいのですが、ローンを払い終わるまでは、家は銀行のものです。そして将来にわたって払い続けるローンは未来のお金を縛ってしまうことになります。お給料が減ったりリストラされたとき、生活をダウンサイジングしにくい。転職、転勤、夢を叶えられそうなチャンスがあったときに二の足を踏んでしまい、足かせとなる可能性もあります。そのほか、家族構成が変わったときに対応しにくい、相続争いの種になりやすい、住宅の価格が下落する可能性があるなど、家を手に入れることによるリスクはさまざまあります。地震も怖いですしね。 その点、賃貸だったら、子どもたちが大きくなるまではやや不便な場所でもそこそこ広い家、子どもが巣立ったら駅に近いマンション、といったように生活にあわせて変えることができます。収入が少ないときは家賃の補助を受けられるところ、仕事をリタイアしたら家賃の安い田舎暮らしなど、家に自分を合わせるのではなく、自分に家を合わせることができる。そうして身の丈にあった形態を選んだほうが、手元にお金を残すことができると思うのです」  経済評論家やフィナンシャルプランナーなどお金の専門家は、「賃貸と分譲どっちが得?」という問いにはっきりとした答えを示さないことが多いが、佐藤氏はかなり明確に賃貸をすすめている。  一生のうちで、一番大きな買い物がマイホームだ。価格だけにとらわれず、自分のライフスタイル、大切にしたいことは何かを今一度振り返って考えたい。 <取材・文/HBO取材班> さとうはるひこ●経済評論家・ジャーナリスト。『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』は8万部のヒットで2018年1月には文庫化している。また、すでに住宅を購入した人については、2017年11月に刊行された『年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話』で具体的な対応策を紹介しているという。
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年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話

節約しているのにお金が貯まらないという人はまず年に2回の大掃除から!