インプレッション率まで見ていない企業にも原因がある!?
例えば、あなたが誰かをフォローするときは、こういうことはありませんか?
・「いいね!」の数が多い投稿をSNSで見つける
・過去の投稿を遡り、「この人は面白い投稿があるし、『いいね!』の数も多い」と確認する
・気になってフォローする
そんなことをいうと「フォロワー数だって一緒じゃないか」と思う方もいるでしょう。
ただ、当然ながら偽フォロワーがたくさんいるよりも、“生きたフォロワー”がたくさんいるインフルエンサーのほうが遥かに広告の稼働率(インプレッション率)は高いです。
しかも、“生きたフォロワー”は投稿を拡散してくれるため、さらなるフォロワーを呼ぶことができます。
特にTwitterはそうです。偽のフォロワーが多いインフルエンサーは、結局生きてないTwitterアカウントなのでフォロワーの数字が大きくてもインフルエンサー個人の力のみが頼りになっていきます。
ご存知かと思いますが、Twitterには「リツイート(RTとも言います)」という拡散機能があります。インフルエンサーのフォロワーが記事を拡散したことでそのフォロワーのフォロワーがさらに拡散し、インフルエンサーが自力で叩き出す数字よりも、はるかに拡散力が大きくなることがあります。
インフルエンサー個人の力だけではなく、フォロワーを巻き込んで拡散していくほうが効果的だと思いませんか?
まぁ、そのRTも実は買えるのですが……(笑)。
「自己顕示欲の塊」「見栄張り」という見られ方もあるかもしれませんが、インフルエンサーが仕事のために、しかたなく買っている場合もあります。
それはPRをお願いする側の企業が表の向きでしか数字を見れないため、偽のフォロワーが多いインフルエンサーに仕事をお願いしている現状もあるからです。企業が、広告の稼働率(インプレッション率)まで目に届いていないのが一つの原因だと思います。
フォロワーが1000人でも広告の稼働率(インプレッション率)がいいのに、企業はその人に仕事を振らないわけですから。インフルエンサーも自分の生計に関わってくるため、一概に「見栄張り」とは言えないのではと思うときがあります。ケースバイケースということになりますね。
次回は、「本当に強い影響力を持つインフルエンサーの言動」について紹介したいと思います。
<文・桂華>
【桂華】
キャスティング事業などを行う
「りゅばんないと」代表。フリーモデルとして、
写真集「密会」などへの出演も行う。スペインとフィリピンハーフの母と、日本の父を持つ。ツイッターは
@keika_pt17、インスタグラムは
@keika_o0。