賃金アップだけじゃない! 若手社員の出世意欲を引き出すのものとは?

 かつて日本の高度成長を支えたモーレツサラリーマンはすでに姿を消し、「働き方改革」が重視される昨今、若い世代では出世に対する意識も変わっているビジネスマン 組織や人材に関する各種アセスメントやコンサルティング、社会人向け教育事業を行っている株式会社マネジメントベースが、25~34歳の働く486人を対象に、「出世意欲」に関するインターネット調査を実施した。  果たしてどんな結果が出たのか見てみよう。

最終学歴が高い男性は出世意欲も高い!?

 まずは「あなたの出世意欲について、もっとも近いものをひとつ選択してください」という設問に対し、回答を求めた。  そこから以下の4つの属性に関する質問を行い、出世に対する関心度を分析した。 1.「性別(男性/女性)」 2.「最終学歴(大卒・院卒/短大卒/専門卒/高卒)」 3.「企業規模(100人未満/100-300人/300-1000人/1000人以上)」 4.「あなたの勤務先の同期間の中での差(賞与・仕事面で差がついている/ややついている/あまりついていない/ついていない/わからない」  出世意欲の濃淡と、属性設問別にクロス分析したところ、「出世したい」「どちらかと言えば出世したい」と回答した”出世意欲がある”人の割合は以下のようになった。 《出世意欲がある人の属性別割合》 1.「性別」 男性……55.3% 女性……42.3% 2.「最終学歴」 大卒・大学院卒……57.5% 短大卒……41.7% 専門卒……35.6% 高卒……35.7%  つまり、高学歴(大卒・院卒)な男性は、女性や低学歴な男性に比べると出世意欲が強かった。
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若手の”出世意欲の差”は社内制度で生まれる
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