賃金アップだけじゃない! 若手社員の出世意欲を引き出すのものとは?

若手の“出世意欲の差”は社内制度で生まれる

 また、企業の規模や同期との格差に関する問いについては、以下のような結果になった。 《出世意欲がある人の属性別割合》 3.「企業規模」 100人未満……45.8% 100~300人……54.9% 300~1000人……50.0% 1000人以上……51.1% 4.「勤務先の同期間の中での差」 →(大きな仕事を任される、リーダーとして抜擢があるなど)仕事面 ついている……65.8% ややついている……60.5% あまりついていない……48.5% ついていない……36.0% よくわからない・知らない…34.9% →ボーナス額 ついている……63.2% ややついている……69.0% あまりついていない……50.9% ついていない……38.6% よくわからない・知らない……32.5%  以上のことから、企業規模の大小で出世意欲に大きな差が出るとは言い難いが、100~300人規模の企業で働いている人から、出世意欲が高まることが窺える。  また、社内で同期との格差がついている会社にいる人ほど出世意欲が高いといえるだろう。  特に注目したいのは、同期との格差がついているか否かを「知っている」か「知らない」で、およそ30%も差がついているという点だ。同期との差を意識している人ほど、出世意欲が高いと言ってもいいかもしれない。

出世意欲を引き出すカギは”同期との差”

 今回のアンケートでは、25~34歳の社会人は、最終学歴が高い男性がもっとも出世意欲が高いという結果になった。  なかでも、社内で賞与や仕事内容などで同期との格差を実感し、自身や同期の出世の現実味を実感している人ほど、出世意欲が高くなることが考える。  年功序列で横並びの出世が重視される昨今、出世意欲が乏しい若手社員が多いと悩んでいる企業は、賞与や仕事内容で同期社員との差をつけるような制度を設けることで、若手社員の内に秘められた出世意欲を引き出すことができるかもしれない。 <TEXT/ハセベサチコ> 【調査概要】 株式会社マネジメントベース「20代30代の出世意欲とその背景要因」 調査期間:2017年10月20日~10月23日 調査方法:インターネット調査 調査対象:601人(埼玉・千葉・神奈川の25~34歳までの男女半数ずつ)のうち、何らかの形で現在働いていると回答した486人
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