無印良品が驚きの売場を導入! そのライバルはスーパーマーケット!?

 3月20日に大阪に開店する無印良品の大型店が話題を呼んでいる。  世界最大級の4,317㎡という売場面積も驚きであるが、一番驚かされるのが「生鮮食品売場の導入」。しかも、青果、精肉、鮮魚の生鮮3品をフルラインで導入するという。  「食」にこだわった無印良品。果たして、それは一体どのような店舗になるのだろうか。

日本最大の無印良品が大阪・堺に! 目玉は「生鮮品売場」

 日本最大の無印良品が開業するのは、大阪府堺市北区にある「イオンモール堺北花田」の1階。ここにはかつてモールの準核テナントであった大手百貨店があり、主にデパートの食品売場となっていたフロアだ。無印良品は以前からこのモール内に出店していたが、これまでの売場面積は400㎡で、実に11倍の増床となる。

イオンモール堺北花田。(写真は改装前)無印良品は左側部分の1階ほぼ全床を占めることになる。

 無印良品が生鮮3品全てを取り扱うのは史上初めてのこと。鮮魚売場には鳥取県の境港などから朝どれ鮮魚を直送、野菜売場には「門真れんこん」などの地野菜を導入するなど、無印良品らしい「こだわりの売場」になるという。店内には食の販売専門員「フードコンシェルジュ」を配置、料理教室なども実施される予定だ。  店内にはそのほか、一般の無印良品で取り扱うアパレル、生活雑貨、家具などをフルラインナップ。さらにイベントスペース「Open MUJI(オープンムジ)」、カフェ「Café & Meal MUJI(カフェ アンド ミール ムジ)」やフードコートも設けられ、まるで無印良品自体が1つの「ショッピングセンター」であるといっても過言ではない。  しかし、もともとデパート時代に食品を中心に販売していたフロアといえども「無印良品」と「生鮮食品」はなかなかイメージが結びつくものではない。そこで、まずは都内のとある無印良品へと足を運んでみることにした。

「野菜を売る無印」は東京にも

 やってきたのは東京・有楽町駅前。実は生鮮食品売場を導入している無印良品は都内にもある。それがこの「無印良品有楽町店」だ。

無印良品有楽町店

 この店舗が生鮮食品の取り扱いを開始したのは2017年7月のこと。取り扱いは野菜・果物など青果類のみであるが、無印良品初、そして堺北花田店の開業までは唯一の生鮮食品取り扱い店舗となっていた。  青果売場に入ると目立つのが、白木の箱やパレットで作られた陳列棚だ。一見すると簡易陳列のようにも見えるが、それがかえって「無印良品らしさ」を感じさせてくれる。
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いずれは「スーパーのライバル」に?
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