仮想通貨でもっとも大事な[取引所]の選び方

choice「買いたいのがビットコインだけであればコストはどこも大差ないので、セキュリティ面を第一に考えてビットバンク。技術力には定評があり、セキュリティ重視の投資家はビットバンクへ流れている印象です。ただし、二段階認証は必須だし、長期保有なら取引所に預けっぱなしにせず、物理的に切り離された『ハードウェアウォレット』を使うのがセオリー」(フクロウ氏)  ビットコインだけでなく、メジャーなアルトコインに投資したい人はコスト意識を高めておこう。 「アルトコインは手数料の差が大きい。割安に買えるのはリップルならビットバンクですし、イーサリアムならビットバンクかZaif、ビットポイントの3社。イーサリアムはICOでも多用されますから、ICO投資を考えている人もこの3社がいい」(フクロウ氏)  マイナーなアルトコイン=草コイン投資を考えるなら海外取引所が必要となる。仮想通貨で億り人となったSein氏はこうアドバイスする。 「海外だとBinanceやBittrexあたりが人気ですね。さらにマイナーな雑草コインなら『魔界』とも称されるCryptopia。いずれも口座開設は簡単ですし、入出金もビットコイン送金なのですぐできる。すぐにビットコインを買って送金したい人はGMOコインがいい。入出金手数料は無料だし、他社であるような『新規口座開設後1週間は送金不可』といった制約もない」  日本円の出金手数料や仮想通貨の外部送金手数料は意外と各社で差がある。頻繁に送金する人は要注意だ。では、Sein氏が得意とするレバレッジをかけたデイトレでのオススメは?

ビットコインFXは制度の歪みもチャンス

「僕自身は4社を渡り歩いてきました。最初は仕組みのわかりやすいビットフライヤーのLightningFX。次にアプリが使いやすいGMOコイン。ただ、最大レバレッジが5倍に引き下げられたこともあり、レバ100倍のBitMEXへ移行しました」  BitMEXは海外の取引所。世界の仮想通貨投資家が集う取引所だ。 「口座がBTC建てなのが難点でした。売りで勝っても、BTC自体の価格が下がってしまえば、円換算した資産はむしろ減ってしまう。僕が増やしたいのはBTCではなく円なので今はZaifのAirFXへと移行したところです。レバレッジが最大25倍ですし、こちらは2時間おきに発生する『スワップ手数料』など独自の仕組みがある。この仕組みをチャンスに変えることもできそうだなと」(Sein氏)  仮想通貨のレバレッジ取引には取引所の独自ルールがある。ビットフライヤーでスワップ手数料に当たるのが「SFD」だ。 「現物とFX価格の乖離を縮小する目的で1月に導入された制度です。この制度の歪みを突いたり、あるいは制度変更などの発表で乱高下するタイミングで取引したりと、SFDを飯の種にするトレーダーもいます」(高城氏)  発展途上の市場だけに歪みも発生するようだ。
次のページ 
口座は多く持っていたほうが有利
1
2
3
ヤバイお金

ビットコインから始まる真のIT革命