「トレンド転換の見極めには
『ダイバージェンス』が有効です。RSIなどのオシレータの見方のひとつで、2つの高値を比べて『高値は更新したが、RSIは下がっている状態』がダイバージェンスです。高値を更新しているので上がりそうな気がしてしまいますが、このタイミングでRSIが切り下がっているようであれば、高値更新はダマシで反転下落する可能性が高いですね」
【秘技2・RSI&MACDのダイバージェンスが出現】トレンド転換の見極めに有効なダイバージェンス。RSIにMACDを併用することで精度は格段に高まる。利益確定に使えるのはもちろん、新規エントリーにも活用できる
反対に安値を更新したのにRSIは上がっているという逆の動きをしていたら、上昇を示唆するダイバージェンスとなる。
「ここで注意すべきことはRSIだけだと、ダイバージェンスは頻繁に出現してしまうということ。そのため、高値ダイバージェンスが出たのに上がってしまうことも多い。そこでRSIとMACDと合わせて使うのが、ひろぴー流なんです。両方でダイバージェンスが出たら、反転する可能性が俄然高まるんです」
ほかにもあるFXの分析法も有効だ。
《仮想通貨に有効なテクニカル分析》
1●ダウ理論
過去の高値、安値に引いたサポートラインやレジスタンスラインが利きやすい。特に出来高を伴うブレイク時は大きく動くので鉄板チャンス。「100万円ちょうど」など大台の水平線も同様の効果アリ
2●MACD
2本のラインのクロスを売買シグナルとする人も多いが、オススメ活用法はダイバージェンス。上昇トレンドでMACDの高値ダイバージェンスが出現したら反転下落を示唆する高精度のシグナルだ
3●三尊天井
英名は「ヘッド&ショルダー」。真ん中だけが高い3つの高値とその間にできた2つの安値で形成されるチャートパターン。2つの安値を下抜けたら売り。4時間足や日足など長めのチャートで確認を
4●出来高
ビットコインでは出来高が重要な指標となる。水平線ブレイク時には出来高を確認。出来高が増加していたら値動きの勢いが強まりやすい。出来高確認用の口座を作っておくと便利だ
5●移動平均線
最もポピュラーなテクニカル分析。ひろぴー氏は短期、中期、長期の移動平均線を同時に表示、3本の絡み方やローソク足との位置関係から「トレンドかレンジか」やトレンドの成熟度などを確認する
これで確度が上がるもののこの世に100%的中させる分析方法などというものは投資には存在しない。そこで、大切になってくるのは「リスク管理だ」とひろぴー氏は話す。
「予想が外れたときは損切りが必須ですし、レバレッジも『たくさん買う』ためではなく、『少額資金で取引するため』くらいに考えたほうがいい。レバレッジ口座なら1万円程度の資金でも始められるし、チャートの見方に慣れれば2倍、3倍になるのもすぐです。『ビットコインを買い遅れた~』と思っている人には短期トレードがオススメですよ!」
今回紹介したのは、億り人ひろぴー氏の著書『
トレードは週1回! 少額でも月30万円儲かる ビットコイン革命』に記載されている手法の一部。今の激しいビットコイン相場では役立つはずだ。
【ひろぴー氏】
専業トレーダー。会社員時代に始めたFXで億り人に。退職後はラジオNIKKEIのパーソナリティやセミナー講師など多方面で活躍。初著書に『
トレードは週1回! 少額でも月30万円儲かる ビットコイン革命』がある
https://bitcoin-fx.jp/
取材・文/高城 泰 図/ミューズグラフィックス