JMPA代表撮影(榎本麻美)
韓国で行われた平昌五輪が2月25日、閉幕した。
開会式と閉会式では韓国の伝統的な演出に加え、K-POP歌手のパフォーマンスもあり、2000年代の五輪らしい話題を振りまいた。
だが一方、韓国国内ではそれらが「五輪にふさわしくない」として紛糾したのも事実だ。中でも開会式に出演した金髪と赤髪の女性デュオ「赤頬思春期」に嫌悪感を示す声が上がったり、閉会式で女性歌手「CL」が中指を突き立て「私が一番イケてる」と歌う様子も炎上した。
開催前にも、青瓦台のパブリックコメント掲示板には「開会式と閉会式の出演歌手を考え直してほしい」というコメントが多く書き込まれ、特に14歳の女子中学生と見られるユーザーの「K-POPアイドルも私たちの文化の一つですが、それよりも我が国の伝統音楽を世界に知らしめたいです」というコメントには多くのユーザーが賛同していた。
その一方では、日本のK-POPファンも含め「最高にかっこいい」などと絶賛する声も多かった。
世界の誰もが知るような著名人の少ない開催国にとっては、限られた人材を活用して最大限にアピールすることが求められる。また、自国の優れた人材を世界に”紹介”する機会でもある。
そこに、現代における「五輪にふさわしい演出」の定義が何かという問題までを含めると、観衆が等しく納得できるような人選は今後ますます難しくなっていくだろうと予想される。
平昌五輪は、「世界的に有名ではない、ローカル芸能人を五輪式典にどこまで起用できるか」を計る良い前例だったと言えるかもしれない。
そこで全国の18歳以上の男女合計200人を対象に、「2020年東京五輪開会式に出演してほしくない芸能人」を聞いた。
選択肢を設けず、頭に浮かんだ対象を挙げてもらう自由回答形式で調査を実施。その結果、無回答と無効票を除外すると合わせて56の個人およびグループ、133票が集まった。(調査協力:リサーチプラス)
個人部門では多種多様な芸能人がピックアップされ順位をつけるのが困難だったが、その中でも3番目に多く複数票を得たのが
和田アキ子、
ベッキー、
出川哲朗の3氏(各4票)。
和田アキ子さんの高い歌唱力は世界に対し十分、訴求力があると思われるが、ローカル色の強さが原因か。出川哲朗さんは最近若い女性にも人気が急上昇している存在だが、大舞台であのオリジナリティ溢れる英語を披露されたらちょっと恥ずかしいと思われたのか。”文春砲”のベッキーさんに至っては、いまだにあのネタでアンチから攻撃されるのが逆に気の毒に思えるほどの言いがかりだ。
2位は
坂上忍と
明石家さんま(各6票)の両氏。二人ともキャリアが長くバラエティ番組の重鎮なのだが……。坂上忍さんは持ち前の毒舌がオリンピックに合わないと思われたのか、さんまさんはサッカーに集中しすぎて、他の競技との公平性が保たれなくなると思われたか?
そして、栄えある(?)1位に輝いたのは
江頭2:50氏(14票)だった。
正直なところ、彼が出演する様子を想像するのがきわめて困難であるにも関わらず最多票となったのは、ユーチューブなどでの海外人気が意外と高い点が警戒されているのだろうか。
しかも江頭さんは平昌五輪にも駆けつけており、北朝鮮の美女応援団をバックに写真を撮る姿が個人のツイッターから確認されている。さすがの行動力である。
これは、東京五輪に関わりたいという何らかのアピールなのか。
ロンドン五輪開会式でも「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソンが出演したが、下半身さえ封印し品格を演出すればエガちゃんにもチャンスが訪れるしれない。でもきっと彼ならば大舞台でも封印しないくらいの芸人魂がありそうだ。
「2020年東京五輪開会式に出てほしくない芸能人」個人の集計結果