英語ができなくてもオーストラリア人に“OK”を言わせた出川哲朗に学ぶ、必殺営業話法

 別の商材を担当する7つ上の先輩からは「サービスの詳しい説明はブースに座ってからのほうがいいから、まずは興味を持ってもらえるように声かけてね」とアドバイスを貰いました。  さっそく声をかけます。 「すみません、扶桑ソフトなんですけど、弊社の最新のシステムのご説明だけでも伺っていただければ……。大手メガバンクさんでも導入していただいている最新のセキュリティが備わっているものでして……。あの、こちらパンフレットどうぞ」 「あ、ありがとう」 「あの、もしよろしければブースでしっかりご説明させていただいてよろしいでしょうか?」 「いや、もっと見たいところがあるから後でね」  午前中は、人がまばらということもありましたが、なかなか足を止めてくれる人がいません。午後は挽回しないと……。昼食はローソンのおにぎりで済ませ、伊藤さんは気を取り直して午後も必死に声を書けます。 「すみません、扶桑ソフトなんですけれども、このあと13時30分から15分ほど弊社の最新システムの説明会をさせていただくのですが、もしよろしければ……」 「あ、ちょうど違うところ見に行くのよ」 「そうでしたか、ではパンフレットだけでも……」 「ありがとう」  結局、この日名刺交換できたのは3社。一方、先輩は14社と名刺交換をしていました。 「明日は気を取り直してがんばれよ。おまえ、一つアドバイスしていい?」 「はい。なんでしょうか?」 「必死すぎるんだよ。もっと気軽なかんじでガツガツいったほうがいいぞ」  さて、先輩が口にしたこのアドバイス、伊藤さんは理解できたでしょうか。
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「イッテQ」の出川哲朗は心理学のプロだ
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