新たな規則の施行により、遊技機の射幸性が抑制され、ファンからも「今までのような出玉は期待できない」との声が上がるなか、1月31日に開催された、パチスロ開発メーカーによる「回胴式遊技機製造業者連絡会」において、一部内規の撤廃が決定された。
簡単に言えば、遊技機は今回改正された遊技機規則等の法律により出玉等の仕様が規制されている部分と、開発メーカー同士の申し合わせにより自主的に規制している部分とがある。今回の製造業者連絡会においては、この内部の自主的な規制の「緩和」が決議されたのだ。
その中でも注目すべきは、純増枚数規制の撤廃である。自主的に2.0枚まで引き下げていた純増枚数の規制を取り払ったのだ。
これにより、今後登場するパチスロ6号機において最も懸念されていた、出玉スピードの遅さが解消されることになる。出玉スピードに魅力を感じている若年層ファンや、仕事帰りのサラリーマンの一勝負という需要にも対応が出来れば急速なファン離れも起きにくい。
また製造業者連絡会では、内規の緩和により、ゲーム性の自由度も大きく広げた。新規則の施行により、所謂「出玉の波」を作りにくくなった側面は確かにあるが、ホール関係者やメーカーの開発者らは、パチスロ本来の面白さを創出できるのではと大きな関心を寄せている。
ちなみに、パチスロ6号機においては、出玉の最大値は2400枚に制限している。出玉の量に関しては、従来の上限3000枚よりも更に厳しい内規を敷いたが、その仕様においては緩和を行った格好だ。
凋落著しいパチスロにおいて、6号機に掛かる期待は小さくない。
結びとして、今回の遊技規則改正により出玉の上限値が規制された話ばかりが先行しているが、出玉の下限値も新たに設定されていることも付記しておきたい。
下限値が設定されれば、吸い込みも緩和される。出玉は規制され、吸い込みはそのままというわけにもいかないのだ。
<文・安達 夕
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