中東各国の猛者が集い、腕前を披露する
大会ではアラブ首長国連邦、クウェート、サウジアラビア、バーレーンなど各国の猛者が巨大スクリーンで各々のテクニックを披露。レースの舞台はドバイとフランスのサーキット場で、タイムの合計が最も早い選手が1位となります。
各国からも代表選手が参戦
HUB ZEROの一角で開催されたこのイベント、最初は地味に始まりましたが実況に中東の著名ユーチューバーも加えて生放送で行われ、ドライブテクニックに長けた選手が良いタイムを出した時には歓声が上がりました。
そしてサウジアラビア人とアラブ首長国連邦のドバイ人、上位2名による激しい接戦の末、ドバイの選手が競り勝ちマセラッティは彼の手に渡りました。エンジン音がHUB ZEROの中で鳴り響きます。
勝利の決め手はマシンに多くのお金をかけてチューンナップした点と、どれだけコースを練習したか、という点が挙げられるそうです。
優勝者の方は普段は普通に働いていますが、空いた時間はほとんどゲームに費やしているそうです。そして一児の父親でもあり、自分の息子には進んでゲームをさせているとのこと。
True Gaming社のアフメド氏は本イベントについて参加人数や規模感を考えると成功したイベントであると考えており、今回優勝者への賞品にマセラッティを設定したので次はスポーツカー、例えばランボルギーニまたはロールスロイスのような車にしないと目新しさがなくて困る、その辺の盛り上げる要素の選択が大事だ、と話していました。
インタビューに答える優勝者
中東ではeスポーツの賞品の上限金額設定がないのか、その辺を気にしている様子はありませんでした。
2位のサウジ人(左端)、優勝者、著者(右端)
今後は対戦型格闘ゲームやスマッシュブラザーズなど様々なゲームでイベントを開催する予定だろうで、中東のeスポーツからはますます目が離せなくなりそうです。
【鷹鳥屋明】
たかとりや・あきら。大分県出身。大学で歴史学を学んだ後、重電メーカー、商社などを経て、日本と中東の合弁ベンチャー企業に勤務。個人的な活動として日本と中東各国で、アラブ民族衣装服を完璧に着て日々の仕事を行っていることから多くのメディアに取り上げられInstagramのフォロワーが約7万人、ツイッターのフォロワー3万人突破。中東と世界に日本文化、技術、文化を伝える語り手となるべく奮闘中。アラブ情勢について日本のテレビ番組でコメンテーターを務めることも。
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