<現役愛人が説く経済学20>愛人の“市場”は世間が思う以上に細分化されている

自分を売り込むのに最適なセグメントはどこか

 私は愛人ビジネスを始める際、この図を頭に描いて「自分を売り込むのに最適なセグメント」を考えました。  最終的にはブルーの丸で囲んだ「デートクラブ」に登録をすることになったのですが、それまでは試行錯誤の連続だったのでございます。 「愛人を探している男性がいそうなセグメント」は、「デートクラブ」以外にも、「高級キャバクラやクラブ、ラウンジ」「パパ活サイト」など、いくつもあるんですね(それらは太字にしてあります)。  たとえば私は以前、クラブやラウンジで働いたことがありますが、そこでは全く愛人契約を取ることができませんでした。ホステス兼愛人としての魅力が、自分には皆無だったのでございましょう。  人には、強み、弱みというものがございます。  ホステスをしつつ愛人となるのが得意な女性もいれば、パパ活サイトに登録して多くの「パパ」を見つける若い女性もいます。  麻布の会員制ラウンジに通ううち、男性から多額の援助を受けることになった女性もいます。風俗産業から「水揚げ」されたなんていうエピソードも、無限にあるわけです。  つまりは市場を細かくセグメンテーション化したうえで、「自分の強み」が「どのセグメンテーションで活かされるのか」考え、実践することが必要になるんですね。  ここを間違えますと、以前の私のように間違ったセグメントに営業をかけ、ただただ疲弊することになってしまいます。 「セグメンテーション化と強みを活かすマーケティング」、これは営業職にも活かせる視点ではないでしょうか。と、たいそうなことを申し上げてこの稿を終わりにしたいと存じます。 <文・東條才子>
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