不祥事企業の株価低迷は投資家にとって麻薬なみの魅力!

 業績不振が続いたワコムでも、わずか3か月で300万円の利益を得た。市場が赤字見通しを織り込んで悪材料出尽くしに見えたことと、ボリンジャーバンドの-3σにタッチしたのを機にエントリーしたのが成功した。
ワコム(6727)

ワコム(6727)

「ナンピンもルールを守れば必勝パターンになります」

 底値株投資では、買った後でさらなる下落に見舞われることも多い。そんなとき、吉良氏は果敢にナンピン買いを仕掛けている。 「ただし、浅い下落での中途半端なナンピンは厳禁です。1度目は買値から50%以上、2度目は70%以上下げたところまで待ってからナンピンすれば、多くのケースで利益を出せています」  こうした底値株投資では、成果が出るまでに時間がかかることもある。 「悲壮感でいっぱいになることもありますが、資金は常に循環しているので焦らず待つことです」 【個人投資家 吉良吉影氏】 某地方都市に暮らす公務員トレーダー。’05年に100万円で株式投資を始め、’11年に億超えを達成。現在は2億円を超える資産を有し、逆張りのスイングトレードをしながら月数十万に達する貸株金利を満喫中 取材・文/森田悦子 取材/高城 泰(ミドルマン) 図版/ミューズグラフィック ― 不祥事銘柄[底値買い]で荒稼ぎ ―
1
2