闇株新聞推薦!――今買うべき割安株ベスト5

資源高騰で非鉄金属の好調は’18年も続く

 同じ資源関連では非鉄金属大手の住友金属鉱山にも注目しています。銅やニッケル価格の上昇により、こちらも通期予想を上方修正。商社とは対照的にPERは20倍前後まで上昇していますが、中国や米国のインフラ投資需要が旺盛なため、’18年も非鉄金属価格の上昇が続くのは必至。リチウムイオン電池材料を供給する電気自動車関連銘柄でもあるので、さらなる人気化が予想されます。  一方で、製紙業界最大手の王子HDは古紙価格の上昇を受けて原材料負担が増大しましたが、為替差益によって通期利益の上方修正を発表しています。こちらは、資源価格の上昇圧力が業績の足を引っ張る業態ですが、今後は価格転嫁を進めていく方針なので利益の上振れ余地はあるでしょう。  最後にヤマダ電機を挙げておきます。決して利益水準の高い企業ではありませんが、それを差し引いても消費関連の代表的銘柄であるファーストリテイリング(PER34倍)やニトリ(同27倍)と比較して、PER10倍は安すぎます。消費の回復が本格化すれば、大化け期待ありです。 《[闇株新聞]’18年前半注目株》 ●りそなホールディングス(東1・8308) 株価:588円 PER:8.3倍 PBR:0.7倍 予想配当利回り:3.4% 単元株数:100株  国内4番手で、メガのなかで唯一の信託兼営。’18 年3 月期連結予想純利益を上方修正。三井住友との合併期待もあり? ●三井物産(東1・8031) 株価:1643円 PER:7.2倍 PBR:0.7倍 予想配当利回り:3.6% 単元株数:100株  資源関連利益の比率が商社のなかでトップ。鉄鉱石、原油の生産権益もトップシェア。’18年も資源価格の上昇を背景に業績好調か ●住友金属鉱山(東1・5713) 株価:4527円 PER:18.3倍 PBR:1.3倍 予想配当利回り:1.6% 単元株数:100株  非鉄金属大手。銅、ニッケル等の価格上昇を受けて通期業績予想を上方修正。リチウムイオン電池用素材の需要拡大も業績をけん引 ●王子ホールディングス(東1・3861) 株価:671円 PER:18倍 PBR:1倍 予想配当利回り:1.5% 単元株数:1000株  製紙最大手。中国・東南アジアでの古紙需要が増大し、’17年中間期は営業減益となったが、価格転嫁による収益改善期待あり ●ヤマダ電機(東1・9831) 株価:583円 PER:10.1倍 PBR:0.82倍 予想配当利回り:3.1% 単元株数:100株  家電量販店最大手。’17 年9月中間決算は減益となったが、EV、格安スマホなどに積極投資。消費関連のなかで特に割安な点に注目 ※株価等は2017年11月24日時点 【闇株新聞】  国内大手証券でトレーディングや私募ファイナンスのアレンジを手掛けた後、独立。’10 年にブログ「闇株新聞」を創刊。オリンパス事件等に関して、いち早く真相を解き明かして話題に。’12年から有料メルマガも配信中。 ― 号外[闇株新聞]2018年の相場を占う ―
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◆オリンパス事件と東芝問題を追った新著

 ’11年に明るみに出た「オリンパス事件」をご記憶だろうか? いち早くその真相を解き明かした闇株新聞氏はその後も、オリンパス経営陣や“指南役”と称された元証券マンらの裁判資料の収集や本人への取材を継続。指南役らの最高裁判決が出るのを待って、かき集めた膨大な資料を整理し、『経済事件のつくり方~オリンパス事件と東芝不正会計問題~』(仮題)と題したノンフィクション作品を出版予定だ。なぜオリンパスは事件化して、東芝は事件化しなかったのか……? 忖度と深謀遠慮が交錯する経済事件の裏側を解き明かす。
 オリンパス事件と東芝不正会計問題を追った闇株新聞氏の新著『経済事件のつくり方』(仮題)は’18年発売予定