進化するジャカルタの国際空港で、インドネシア初の無人運転車両「スカイトレイン」に乗ってみた

インドネシア初の全自動無人運転車両システム

 そして、インドネシアでも最先端の空港のターミナル間を運行するのは、インドネシア初の全自動無人運転車両システム(APMS)「スカイトレイン」だ。

インドネシア初のAPMS「スカイトレイン」

 第3ターミナルのグランドオープンから遅れること4か月後の今年9月17日に開通したスカイトレインは、インドネシア初のAPMSで、現在は、日系航空会社が離発着する第2ターミナルと第3ターミナルの間のみを往復しているだけだが、将来的には第1ターミナルも結ぶ予定だ。  スカイトレインは第2と第3の両ターミナル間、約1.7kmを5分ほどで結ぶ。乗車した日の最高速度は28km/hだった。さすがにすべてが真新しく快適な乗り心地ではあるが、運行時間が朝7時から3時間、昼12時から2時間、そして夕方5時から2時間ほどの決まった時間帯を20分間隔で走っておりお世辞にも利便性がいいとは言えない。

第2ターミナルのスカイトレイン駅

 それでも話題性があるためか乗車した中年インドネシア人男性も興奮気味に写真を撮りまくっていた。同国初のAPMSというのが最大のアピールポイントであるはずが、なぜかこの日は運転手が運転していたのは間が悪いとしか言いようがないが……。  記者は第2ターミナルへ到着して、5分ほど歩きスカイトレインへ乗車して新しくできた第3ターミナルまで行きまた第2へ戻ってくるつもりだったが、午前9時前の最後の電車だったため戻れず、第3からジャカルタ市内へ移動した。  このスカイトレインの駅や路線はインドネシア企業が、車両は韓国企業の「宇進産電」が製造している。 <取材・文・撮影/我妻伊都 https://twitter.com/ito_wagatsuma
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