都内で高精度偽造米100ドルが多数発見。週末は特に注意せよ!【見分け方詳細あり】

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 インバウンド時代を反映して、訪日外国人増大とともに外貨両替ニーズが増えている。そのため、市中に両替商や両替機の設置が急増したため、スーパーノートほど高精度ではないものの、一部の紙幣鑑定機が通過する精度を持つ新手の高精度偽造米100ドルが首都圏に出回っている。  偽造通貨対策研究所所長の遠藤智彦氏によれば、2017年10月中旬から下旬、都内において高精度偽造米100ドル(以下、「偽造券」)が発見されているという。 「偽造券は、SERIES2009の最新仕様カラー100ドルです。そこまで高度な印刷技術が施されているわけではなく、むしろ低予算でアイデア勝負している感があります。ただ、そのアイデがなかなか優れており、挿入方向によっては紙幣鑑定機を通過する可能性があります」(遠藤氏)  スーパーノートのような超精密な偽札ではないのに、こうした偽札が増えた背景としては、インバウンド需要で外貨両替商が増加したこともあるという。 「今回判明したレベルの偽札であれば、銀行ならばすぐに偽札とわかってしまうレベルなので、全国的に流通することはないでしょう。ただ、最近増えた新興の両替商などは、従業員もバイトで防犯意識が低い。受け取ったドル札も手で持って数えることをせずに、数えるのも偽札判定も機械任せにしてしまう。そうした盲点を突いたものだといえます」  遠藤氏によれば、偽造券の特徴としては、幾つかの点がすでに判明しているという。以下にその特徴を画像付きで記しておくので参考にしていただきたい。なお、手元にルーペやブラックライトがあれば、より容易かつ高精度に鑑定することができるという。 「偽造券の記番号はKF47006804Aですが、記号KFで始まり、かつ番号の異なる偽造券が複数発見されているとの情報を得ています。また、外貨偽造は金曜日に多く発生します。為替市場が土日休みのため、発覚が月曜日以降になる可能性が高く、逃亡期間を得やすいのです」(遠藤氏)  以下に、偽造通貨研究所による高精度偽造米100ドル札の鑑定方法について解説しておこう。

高精度偽造米100ドル札の特徴「オモテ面」

(1)肖像画の目。偽造券は平版印刷のため、鮮明さに欠け、画線に盛り上がりがない。真正券は凹版印刷により画線にメリハリが感じられる。(左が偽、右が真。以下同) ⇒【写真】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=153595 (2)マイクロ文字。平版印刷のため、文字がつぶれて視認できない。真正券は凹版印刷により微細な画線もしっかり画像として印刷されている。 (3)グリーンスタンプ。真正券では画像の輪郭部分が濃く見え、星印のかたちもはっきりしている。偽造券は平版印刷のため、画線が不鮮明で星印のかたちがはっきりしない (4)記番号。偽造券は平版印刷のため、鮮明さに欠け、画線に盛り上がりがない。真正券は凹版印刷により画線にメリハリが感じられる。真正券では輪郭部分にはインクがはみ出すマージナゾーンが形成されている。偽造券にはない。 (5)3Dリボンはいわゆるホログラムの一種で、偏光により画像がアニメーションのように動いて見える。真正券では「100」とインク壺が動くように見える。偽造券では平版印刷で再現されているため動かない。紙面に対し窓空き状に埋設されている。 (6)メタリックインク。金種マーク「100」はOVI(Optical Variable Ink)印刷で方向により黄色、オレンジ、緑にシフティング変色する。真正券では凹版印刷のためインクが紙面に対して盛り上がって見える。偽造券は平版印刷のため、画線が不鮮明で盛り上がりは見られない。 (7)インク壺。インク壺もOVI(Optical Variable Ink)印刷で方向により黄色、オレンジ、緑にシフティング変色する。真正券ではインクが盛り上がって見える。偽造券は画線が不鮮明で盛り上がりは見られない。また、偽造券は紫外線(ブラックライト)を当てると表面右下のインク壺が蛍光発色する。 (8)発行年度。偽造券は平版印刷のため、紙面に対しインクの盛り上がりが見られない。特に「E」字は変形している。真正券は凹版印刷により、文字が盛り上がって見え、メリハリが感じられる。 (9)地紋模様とマイクロ文字。用紙の余白部分を拡大すると、偽造券では赤、青、黒、黄色の網点が見える。対して真正券では、変則的な格子状の縞模様での印刷され、淡いグラデーションとなっている。真正券ではマイクロ文字「100」が見えるが偽造券ではつぶれている。
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高精度偽造米100ドル札の特徴「ウラ面」
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