「アイデアが何も出ない!」という袋小路を1時間で抜け出す方法

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 私が実施しているモチベーションファクター(意欲の源泉)を梃にした、分解スキル反復演習型能力開発プログラムにおいて、職場におけるストレスを解消する演習も行っている。  ストレスを感じる時として、よく挙げられるのが、「一人で悶々としてしまう」「考えあぐねて行き詰ってしまう」「打開策が見つけられない」……というものがある。  誰しも、袋小路に陥ったような行き詰まり感を覚えることが、あるに違いない。特にアイデア出しをする場面などで、どう絞り出そうとしても、新しい知恵が出てこないという状況に陥った人は多いだろう。実は袋小路から抜け出す、とても簡単な方法がある。それが、「ワールドカフェ」だ。 「ワールドカフェ」とは、1995年にファニータ・ブラウン氏とデイビッド・アイザックス氏が自宅にビジネスや学術的なリーダーを自宅に招いて行った話し合いの場で編み出された、自由に発言をしながら、他の人々の様々な意見にも耳を傾けることを可能にする討論のやり方のことを指す。

制約をはずしてアイデア出しをする

 私が演習で行うワールドカフェは、次のステップで行う。まずは、トピックスを決める。例えば、新方針を実現するアクションのアイデア出しだったり、ある課題を解決するためのアクションの洗い出しだったりする。  例えば20人で演習を行う場合であれば、5人ずつ4つのグループに分かれ、各々グループのテーブルに模造紙を置く。その模造紙に、グループのメンバーが、各々思い思いにアイデアを書き出すのだ。これが1回戦で15分程度で行う。  巷でよく行われている演習では、黒のマジックで文字で書いてくださいなどと書き方を指定したり、書記役を決めてその人が書いてくださいというように役割を決めたり、書く順番を決めたりすることがほとんどだ。  しかし、私の演習では、書くものを指定しない。マジックでもサインペンでも、黒でも赤でも青でも、なんでもよい。各色のさまざまな筆記具を用意しておく。書き方を決して成約しない。むしろ自由にいろいろな方法で書いてもらう。文字でも、絵でも、記号でも、イメージ図でも、連関図でもよい。  また、グループの中で、誰かが話す人、誰かがそれを聞いて書く人というように役割を決して決めない。ひとりひとりが考えながら書くということだ。書く順番も決めない。思いついた人からどんどん書いていく。他の人が書いたものに書き足してもよい。  日本のビジネスパーソンは、黙々と一人ひとりが黙って書き出すということをしがちだが、ここでは、しゃべりながら書き出すということを奨励している。関係のある話でもない話でもなんでもよい。私語厳禁どころか、私語奨励で、わいわいがやがややりながら、書き出していくのだ。何の制約も設けないことが肝心だ。制約があればあるほど、アイデア出しのブレーキになるからだ。
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自分の考えに固執しないこと!
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