【現役愛人が説く経済学7】愛があろうがなかろうが、“愛人”にカネを払うべき理由

タダで不倫するなんて、不等価交換の極み

 このような話、若い女性にとっては、たまったものではございません。まっとうな人生を歩みたいと願う女性が、ひょんなことから既婚男性に口説かれ、「この人なら私を理解してくれる」と盛り上がり、ほぼ無料で体を提供した上に、不倫という社会的に許されない関係を結んだ代償として自己評価が下がり、あまつさえ婚期も逃していたずらに年齢を重ねてしまう……なんという悲劇でしょうか。  不倫は後ろ指をさされる背徳行為ですから、しないにこしたことはありません。  自分では恋愛関係にあると思っていても、相手の男性が既婚者であれば、世間からは侮蔑を込めて「愛人」と呼ばれてしまうのです。既婚男性の「愛人」になることは、女性にとってリスクでしかありません。  どうせリスクを引き受けて「愛人」になるのであれば、それに見合うリターンを得るため、意図的に「ビジネス」として行うべきでしょう。それが私の考える愛人業です。既婚男性との恋愛は、プライベートに持ち込んではいけないんですね。  「ビジネス」として実践しない限り、不倫は不毛なものです。未来の見えない関係に傷つくことも多いでしょう。  ところが私のように、不倫イコール「愛人というビジネス」であると捉えてしまえば、プライベートな心情が傷つくことはありません。仕事ですから、金銭的なリターンも得られるわけです。  既婚男性との恋愛は、プライベートに持ち込まない。あくまでビジネスとして対応し、リスクに見合うリターンをいただく。  そうすれば、「不倫したい、愛人が欲しい」という男性たちの欲望とも、上手に付き合うことができるでしょう。タダで不倫するなんて、もったいないと私は思います。 <文・東條才子>
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