ISは次のテロ攻撃の照準をマドリードに合わせている!

欧州からのシリア紛争参加者が過激化

 同氏が更に問題として挙げているのが、<シリア紛争にヨーロッパから参加した者が5000人で、その3分の1が帰国し、3分の1弱は戦死している>と述べた上で、<この帰国した者が非常に危険で、その多くが現在刑務所に入っているが、罪状が強固なものでないため3-4年で釈放されることになる>と述べて将来危惧せねばならない問題だとしている。しかも、<刑務所での生活で彼らはより過激になる傾向がある>と指摘して、<彼らが非常に危険だ>と語っている。(参照:「El Mundo」)  スペイン国民はバスク地方のテロリスト「バスク祖国と自由(ETA)」との半世紀の戦いの経験がある。国民はテロリストとの戦いに勝利するには国民が一致団結して彼らを排斥することが大事であるということを体験から知っている。「ETA」との戦いが終了したかと思いきや、今度はイスラム国に洗脳されたジハードとの戦いが始まっている。 <文/白石和幸 photo by Anajim via pixabay(CC0 Public Domain)> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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