中国、AI搭載ロボットでも覇権を握るか!? 政府バックアップで市場も急拡大

 中国において、「人工知能をロボットに統合する努力が加速している」と海外メディアが報じている。  現在、中国政府は産業用ロボットやサービスロボットを活用し、スマートかつ自動化された社会の構築を進める戦略を立てている。中国国務院の劉延東(Liu Yandong)副総理が、「ロボット工学が、人工知能とビッグデータ、またその他の技術にますます密接につながり、中国の経済成長を牽引する重要な役割をするだろう」と指摘しているが、それらは国家計画にもとづいた発言だ。劉副総理は、北京で開催された「世界ロボット会議2017」の開会式でも、「ロボットが生産性を向上させるツールにとどまらず、人間を補助する先端知能ツールになるだろう」と強調している。  劉副総理の発言は、7月に中国で「2030年までに1兆元(約16兆円)規模のAI主要産業を育成する」という国家発展計画が発表された後になされたものだ。この計画の主要な目的のひとつにも、ロボットに人工知能を適用していく旨が掲げられている。  中国産業部の副部長・Xin Guobin氏も、その計画の方針に合わせるように「世界のロボット産業はビジョン、モビリティ、意思決定およびその他の分野で、いかに洗練されたものでさえも、まだまだ人間よりも劣っている(中略)中国は、音声、画像、およびココンテキスト・アウェアネスの面で、世界トップレベルにある。AIを組み合わせたロボットを開発することは、同分野のリーダーとして跳躍するための重要な道筋」と、ロボット×AIの必要性について言及した。
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企業側も積極的に参戦
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