中国、AI搭載ロボットでも覇権を握るか!? 政府バックアップで市場も急拡大

企業側も積極的に参戦

 企業側からも、ロボット×AIの可能性を示唆する発言が相次いでいる。例えば、ロボットメーカー・Shanghai Hefu Holding GroupのWu Jinting会長は、「サービスロボットにおけるAIは、製品(のレベルを上げるため)の“翼”の役割を果たす(中略)近いうちに多機能サービスロボットを発表する予定(中略)顔認識技術により、家族の同伴者として、あるいは子供ヘルパーとして、さらに先には有用な事務補助員の役割まで果たす製品になるだろう」としている。「AIがなければ、そのようなサービスロボットをつくることは不可能だった」というのが、Wu会長の意見だ。  なお中国は、2013年からロボット分野で世界最大の市場に浮上している。市場としての拡大傾向は、労働集約的な製造工場をアップグレードしようとする現地企業の努力に加え、医療、教育、エンターテインメント部門における需要急増に応じて、さらに加速する勢いだ。  中国国内のロボットメーカーも、海外競合他社との熾烈な競争を繰り広げながら着実に成長している。2017年上半期、中国国内における産業用ロボットの生産量は5万9000台で、昨年より52%増加。国際ロボット連盟の予測によれば、2016年に初めて50億ドルを突破した中国のロボット産業は、2017年に62億8000万ドルの売上高を記録すると予想されている。 参照:「China Daily」 <取材・文/バーナード・コン> 【ロボティア】 人工知能(AI)、ロボット、ドローン、IoT関連のニュースを配信する専門メディア。内外の最新技術動向やビジネス情報、ロボット時代のカルチャー・生活情報をわかりやすく伝える。編集長は『ドローンの衝撃』(扶桑社新書)の著者・河鐘基が務める。https://roboteer-tokyo.com/
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