若手サラリーマンは「清潔感」を勘違いしている!? ビジネスファッションで気をつけるべきポイント

ネクタイの有無でシャツを変える!

 清潔感といえばホテルマンを連想する方も多いのではないでしょうか? 元ホテルマンから聞いた「清潔感の秘訣」は、先端を意識するというものでした。  爪先・つま先・毛先はじめ、私はこれに加え「シャツの襟先」を重視しています。ノーネクタイを前提とするクールビズでは、襟型によってシャツの襟先がピョコッと浮いてしまうのです。これを防ぐため、ボタンダウンシャツがあります。  ここで注意したいことは、このシャツはノーネクタイ専用シャツだということ。ややカジュアルな印象が強いボタンダウンシャツに合うネクタイは、同じくカジュアル気味のニットネクタイです。ビジネススーツに合わせる表面がツルッとしたネクタイにボタンダウンシャツは合わないので気をつけましょう。

そのシャツは手抜きビズかもしれない……

 謙虚と地味を誤解している若手がいるかもしれません。もちろん、派手な恰好はビジネスファッションに合いませんが、地味な恰好も謙虚というより自信がないように映ることがあるようです。  ネイビー・グレーをベースとしたスーツ自体にアクセントをつくることは難しいですが、シャツ・ネクタイに色を入れることは可能です。白シャツ指定など決められている場合を除いては、クールビズのシャツに色・柄を入れてみてはいかがでしょうか?  ビジネスシーンにおける白シャツの魅力は、ジャケットを上に羽織るからこそ映えるのであって、ノージャケットでは「上着を脱いだだけの手抜きビズ」に見えることもあるからです。白に近い淡い色・コントラストが弱めのストライプ柄程度であれば、主張しすぎず華やかに見えるでしょう。

森井良行氏

<文/森井良行> 【森井良行】 株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。服のコンサルタント、「プロの目線でユニクロも好印象!」をモットーとして、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行。公式サイト「エレカジ」にて、自身がリサーチしたアイテム情報など随時更新中。上場企業から「営業マンのための印象研修」を請け負っている。
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