IPO株は全部買いでも9割儲かる! 研究すれば確率がさらに上がる!

 今なら9割の株は上がるため、全部申し込んでおけばいいとまでいわれるIPO。だが「やさしいIPO株のはじめ方」を運営する竹内弘樹氏は徹底的な研究をもとに法則性を提示する。
竹内弘樹氏の本

竹内弘樹氏は著書多数。「本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本」

IPO専門サイトや格付け機関の情報を利用する

「IPO株はバブル期のようにどれも初値が公募価格を上回っています。しかしふたを開けてみたら損していたということもあるので研究して優良株を選別しておくと勝率がさらに上がります。個人的な判断だけではなく、うちのようなIPO専門サイトの予想を回ったり、フィスコなど格付け機関などの情報を利用するのがよいでしょう」  過去に上場したスシローやマクロミルは初値が公募価格を割ったのは簡単に言うと需給バランスの問題だという。 「多すぎる株数が公募で出されているものは人気がなく、数が少ない株はプラチナといわれて人気があり値が上がる。投資家の間では数の常識は知れ渡っているので初心者は当たったとしても注意したほうがいいです」  スシローに関しては上場廃止後の再上場で市場の期待も薄かったのも公募価格割れの一因だった。  もともとIPOの抽選は非常に当たる確率は低いが、当たれば一度に大きな儲けになることもある。竹内氏は過去、一度の取引で225万円の利益を得たことも。今年もすでに6回当選し86万円の利益を得ている。そんな竹内さんにIPO株の当選確率を上げる裏テクを聞いてみた。 「主幹事、副幹事、そのほかで証券会社ごとに割当株数が決まっている。複数社で口座を開設したり、家族の口座を作ったりして抽選の権利を増やすほうが確率的に有利になります」  ひとつの証券会社での資金が多いと抽選の回数が増えてくる。お得意様だと当たりやすくなるのはもちろんだが、証券会社によって利点も様々だ。
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証券会社による利点の違いとは
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