「例えば、大和証券のネット口座は、預かり資産や取引実績、大和証券株の株主優待により、当選確率がアップします。SBI証券の場合、IPOに落選するたびにもらえるポイントや申し込み口数(資金力)が多いほど当選確率がアップします。こうしたIPOのルールは、証券会社によって異なるので口座数を増やしながら、少しずつ覚えていくしかないでしょう」
IPOの申し込みをする際に入金しなければならない証券会社も少なくないので、資金移動で手数料のかからないネット銀行は必須。証券口座数が多いとExcelなどを利用して資金管理する必要もある。IPOが集中する時は、申し込みや資金移動などの作業で半日もかかるそうだ。面倒だと思われるかもしれないが、そもそも、IPO投資は、「投資行為というよりは作業に近く、懸賞みたいなものをイメージしてもらったほうがいいでしょう」というもの。
地道な作業をコツコツ続けていれば、いずれは当たりを引けるようになるはずだ。
<まとめ>
申し込める証券会社すべての口座を開き、ひたすら抽選に申し込む。証券会社によって異なる独自のIPOルールを覚え、少しでも当選確率を高める工夫をする。この方法でIPOストライカー氏は、昨年、15銘柄に当選し、公募割れは2社のみの13勝2敗だった。
普通の株式投資と比べ、勝率が圧倒的に高い。それでも、最近は競合が増えて当選しにくいため、店舗証券の営業マンからの割当を強化したいそうだ。
【IPOストライカー氏】
IPO関連のブログランキングで常に上位につけ人気の「IPO初値予想/分析 IPOストライカーの投資ブログ!」(
http://ipo-striker.com/)を運営。’03年に会社員から専業投資家に転身。IPO、公募増資、株主優待など幅広く手がけ、’14年に資産1.5億円を達成!
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