実践的な投資テクニックから思考法、市場のトレンドや社会現象を扱ったものまで、さまざまなものが溢れるマネー本。本当に役立つのはどの作品か？　金融アナリストや現役の億超えトレーダー、マネーブロガーといったカネのスペシャリストたちが厳選した！ ・LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 （リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット／東洋経済新報社）定価：1944円 　海外ノンフィクション部門の受賞作は、本屋で目にした人も多いであろう『LIFE SHIFT』。’13年に「ビジネス書大賞」を受賞した『ワーク・シフト』の著者が綴った、高齢化社会における戦略的人生設計書だ。 「もともと長寿大国だった日本だけでなく、今や世界中の誰もが気にするのがセカンドライフ。それをいかに充実させるかの鍵となるのは老後資金ですが、本書はその資金を得るための思考力と考え方を教えてくれます。『これをもとに今後の資産と人生設計を行いたい』と思える貴重な本です」（マネーライターの堀聖人氏） 　また、惜しくも受賞はならなかったが、ややイレギュラーなジャンルからオススメ作品に挙がったのが『サピエンス全史』だ。 「人類の歴史を概観した本で、マネー本という企画の趣旨からは少しズレるかもしれません。しかし、注目してほしいのは10章の『最強の征服者、貨幣』。お金や幸福といったものを人類史から考える際に読んでみるのも面白いのではないでしょうか」（書評家・こばやしただあき氏） 　王道なマネー本からは得られない刺激が味わえるはずだ。 ・サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福（上・下） （ユヴァル・ノア・ハラリ／河出書房新社）定価：上・下ともに2052円 歴史学者がホモ・サピエンスの歴史を俯瞰することで、現代世界を鋭く抉る、世界的ベストセラー。 ・サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る （ユヴァル・ノア・ハラリ／河出書房新社）定価：1728円 あのウォーレン・バフェットも絶賛。史上最大の企業合併を成し遂げたAOL創設者が語る、未来のビジネスの提言。 ・2050年の技術 エコノミスト誌は予測する （英『エコノミスト』編集部／文藝春秋）定価：2384円 テクノロジー予測で世界的信頼を持つグローバルエリート誌が、AI、バイオ、VR、拡張現実などの未来を大胆予測。 ・HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント （アンドリュー・S・グローブ／日経BP社）定価：1944円 マーク・ザッカーバーグなどシリコンバレーの経営者が絶賛する名著が復刊。実践的助言が満載。 【堀 聖人氏】 お金の働き方を綴るマネーライター。株投資や外貨投資などお金に働いてもらう情報を随時発信。「お金が、働く。」サイト管理人 【こばやしただあき氏】 ビジネス書の書評メルマガ「知識をチカラに！」発行人。著書に『仕事のムダを削る技術』『1つのことを長く続けられる技術』など ― このマネー本がスゴい ―