女性活躍を阻む「中間管理職の“粘土層”」って?
2017.07.09
――企業を変えていくには、どうしたらいいのでしょうか? 個人レベルでできることは?
太田:やはり、トップの意識が変わらなければ企業全体は変わりません。また、例えトップが意識高く取り組んでいても、中間管理職の頭が固く、何も浸透しない“粘土層”のような人たちがいる場合は、トップの意向が企業全体に反映されなかったりします。
そのような時は男女平等が当たり前の環境で育ってきた、若い世代の社員を味方につけて、時間をかけて説得するしかないのでは、と思いますね。
男性でも「育児に積極的に参加したい」という人が増えているように、男性は●●、女性は○○、という固定観念はなくなりつつある社会になっています。性別の分け隔てなく、それぞれの個性を、お互いのコミュニケーションによって把握し、理解していく作業を繰り返すことが重要です。これは、社員が個人レベルでできる取り組みではないかと思います。
<文/鴨居理子>
【太田彩子】
一般社団法人「営業部女子課の会」代表理事。株式会社ベレフェクト代表取締役。主に女性営業、働く女性を対象にした活躍支援、キャリア開発が専門。著書は『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』など多数
ハッシュタグ