「ニトリ旗艦店」が渋谷に登場!都心に攻勢かけるニトリに勝機はあるか

 原宿から渋谷まで山手線に乗っていると、西側に巨大な「ニトリ」の看板が付いたビルを目にして驚いた人もいるであろう。  この店舗は「ニトリ渋谷公園通り店」。都心への出店を続けるニトリ(札幌市)が満を持して出店するニトリ初の「東京都心旗艦店」だ。

ニトリ渋谷公園通り店

ニトリの都心旗艦店、かつてのシダックス旗艦店跡に

 ニトリが出店するのは、渋谷区神南のファイヤー通り沿いにあるカラオケ店「シダックスビレッジクラブ」の跡。もともとこのビルは1991年3月にファッションビル・百貨店を運営する丸井(中野区)が同社の家具・インテリア館「マルイ・イン・ザ・ルーム渋谷」として建設したものであった。  その後、インザルームは「マルイワン渋谷」に業態転換したのち2004年1月に閉店。同年にシダックスが建物を購入、カラオケ店とシダックス本社、イベントホールなどが入居する建物「シダックスビレッジクラブ」となり、シダックス旗艦店の1つとして親しまれてきた。

営業当時のシダックス。2館体制のころ

 シダックスは2013年4月に隣接する東京電力の企業資料館「渋谷電力館」を「シダックスカルチャービレッジ」としてオープンさせたが(建物内に変電所があるため建物は東電が継続して所有)、一方のシダックスビレッジクラブはシダックスの店舗網縮小にともない2016年8月に閉店。今回のニトリ出店で、ビルは久々にインテリア店として「先祖返り」を果たすことになった。
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ニトリの都心攻勢、勝算は?
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