中国メディアでバズった「日本で働く11の覚悟」が結構的を射てて耳が痛い

9.完璧な協調性

 日本人は団体意識が強く、企業は協調性が高い人を好み採用する。協調性とは何か?職場での空気を読み、目立たず、皆と同じ横並びの行動をするようなことだ。ある冬の駅で電車を待っている人を見ると皆が同じような黒やグレーの地味なコートを着ていることが分かる。これが協調性だ。  職場の人間と一緒にカラオケに行ったとしよう。中国人なら各々が好きな歌を歌い楽しむが、日本人は、歌っている人へタンバリンなどで盛り上げたり、拍手をしたりしなければいけない。また、携帯電話にも出ることができない。無礼講とされる飲み会でも同じような場面がしばしば見られ、女性や若い社員は、先輩や上司を盛り立てなければならず、酔っ払ってはいけないのだ。

10.夢の正社員になるため過酷な派遣社員で働く

 バブル崩壊後の日本は、終身雇用制が崩壊し、正社員で働くことが難しくなり派遣社員が増えている。2012年の厚生労働省の調査によると、派遣社員の割合は26.9%に及び、情報産業、不動産業、製造業など様々な業種で働いている。  日本人ですら就職難なのに外国人ならさらに就職が困難なのは容易に想像できる。多くの人は先に派遣社員として働き、いつか正社員になることを夢見ている。しかし、現実は厳しく、日本政府は派遣社員を減らし正社員を増やす方針を打ち出しているが、机上の空論だろう。派遣社員が職場で抱える最も大きな問題が陰湿なイジメで25.4%に達する。

11.プライベートを犠牲にして24時間戦えますか?

 日本のサラリーマンは長時間労働が常習化している。日本政府は2020年までに週60時間以上働く人を5%以下にするとしているが、長時間労働が原因の過労死や自殺が後を絶たない(しかも自殺しても問題解決にはならない)。  厚生労働省によると日本人の年間平均労働時間は1735時間。しかし、仕事を終えたあとのプライベートの時間でも職場からの電話に24時間いつでも出られるように備えておかなければならず、この労働時間の統計は当てにならないのだ。  多くのサラリーマンは、有給や残業代があるが、大多数の企業は残業代を抑えたいのであの手この手を用いて使わせずに働かせる。だから、日本のサラリーマンは、日々の仕事に追われて生活の質を向上させる時間がなく、有給があっても休めず、お金があっても使えず、幸せを感じる生活とは無縁なのだ。 ----------  こうして読み終えてみると、かなり皮肉っぽく書かれているものの、「トンデモ日本」ではなく、そこそこ現実に即した内容ではないだろうか。  ただ、そもそも中国に日本で言う正社員は存在しない。1年や3年ごとの契約更新をして働く制度なので、イメージ的には正社員と派遣社員の中間に近いのではなかろうか。さらに言うと中国人は、会社への帰属意識が乏しく、チャンスがあれば明日にでも担当業務を放り出して転職したり、起業する風潮も強いので一概には比較できないと思う。中国で民間企業が誕生してまだ30年も経っていないので成熟していないのもまた事実なのだ。  日本人からするとなんとも耳が痛い指摘が多いが、中国人にとって日本の職場はこう見えているのかを知れば、起こり得る摩擦を回避することもできるかもしれない。 出典:https://m.sohu.com/n/472611634/ <文/我妻伊都(Twitter ID:@ito_wagatsuma photo by Dick Thomas Johnson via flickr(CC BY 2.0)
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