photo by Gunther Hagleitner(CC BY 2.0)
牛丼で知られた吉野家は、年間6,000円分の牛丼をタダで食べられることで株主優待を目当てにする投資家に人気の銘柄である。
しかし、2008年に株価が大幅に下げたあと、しばらくの間株価自体は低迷を続けていた。例えば、2003年12月に1576円で100株購入した人は、2008年5月9日以降、およそ9年に渡り株価が購入価格を下回っていたということになる。
とはいえ、最近は、年間配当が一株20.0円で推移しており、100株保有であれば年間配当が約2000円である。株主優待が100株保有で年間6000円なので、配当と優待でトータル年間8000円ある。そのため、株価が購入価格を下回っていたとしても、トータルリターンではプラスを維持できる……と手放さなかった人もいただろう。
しかし、ここのところ吉野家の株価が、2016年6月の1300円台から上昇基調にあった。そして、2016年12月に1600円を超え、その後も株価は上昇し、2017年6月19日の終値は、1893円である。実に、およそ9年4か月振りの1800円台となっているのだ。