ユニクロの「感動パンツ」だけじゃない!クールビズを快適に過ごす最強コーディネート

ユニクロ「感動パンツ」による機能性スラックス旋風

 東レの「エバレット(R)」、小松精練の「クールドッツ(R)」など、機能性素材メーカーの生地を使ったジャケットやシャツは販売チャネルを超えた百貨店、セレクトショップ、ツープライススーツ量販店で販売されています。今年、この流れはいよいよスラックスまで浸透したのです。  これまでクールビズのパンツといえばサマーウールのスラックス、もしくは、よりカジュアルなチノパンの2択でした。ここに第3のパンツとして機能性スラックスが登場したのです。伸縮性・通気性・接触冷感を備えたラクなビジネスパンツ。  そのカジュアル度はウールスラックスとチノパンの間に位置します。もともとゴルフウェア的な使い方をされていたパンツですが、ユニクロが打ち出した「感動パンツ」というネーミングにより、ビジネスファッションとして広がっています。

機能性素材の全身コーディネート

 ツープライススーツ量販店、THE SUITS COMPANY(青山商事)を見る限り、機能性スラックスのバリエーションは昨年の3倍くらいあるよう私には見えます。  まるで履いていないようなこの軽量感は、私がクライアントの買い物に同行し、試着いただいたときの感想からもわかります。しかも、自宅で洗えるウォッシャブルと書かれているものが多く、機能性・実用性ともこれまで以上のアイテムでした。  この機能性スラックスを軸として、通気性がよい機能性シャツ・ポロシャツを合わせたコーディネートこそ28℃という設定温度に耐えうる唯一の手段なのかもしれません。また、状況的にサマージャケットを着ることは難しいでしょう。  実際、内勤のクライアントからよく耳にする話ですが、設定温度が高い社内では上着を脱ぎ、取引先と打ち合わせをする会議室では設定温度が下がっているのでサマージャケットを着ているというエピソードも耳にします。  機能性アイテムなしで28℃に耐えることは難しいかもしれません。軽量感を意識したコーディネートで乗り超えましょう!

機能性スラックスを軸としたコーディネート例です。いかがでしょうか

<文/森井良行> 【森井良行】 株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。服のコンサルタント、「プロの目線でユニクロも好印象!」をモットーとして、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行。公式サイト「エレカジ」にて、自身がリサーチしたアイテム情報など随時更新中。上場企業から「営業マンのための印象研修」を請け負っている。
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