リオ五輪、建設費水増しによる賄賂バラマキが続々明らかに
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この事実が明らかになったのは、オデブレヒト社の<役員で現在収監されている77人が、刑の減刑を交換条件として真実を供述>しているからである。
例えば、アレナ・ダ・アマゾニア・デ・マナウス・スタジアムは30%の予算オーバーで、6億6900万レアル(220億円)の費用がかかった。アレナ・ペルナンブコ・デ・レシフェ・スタジアムは<0.6%>という比較的少ない予算オーバーで、<5億3300万レアル(176億円)>で収まった。リオデジャネイロのマラカナー・スタジアムは1950年のワールドカップの時に建設された由緒あるスタジアム。今回のワールドカップ、コンフェエデレーションカップそしてオリンピックと3つのイベントで使用されるということで工事が行われた。その費用は<当初の予算を75%も上回って、12億レアル(400億円)>という結果になったという・
サンパウロのアレナ・コリンティアン・スタジアムの場合は急ぎの工事となり、死者も一人出たほどだが、<46%の当初の予算オーバーで、12億レアル(400億円)の費用がかかった>。ブラジリアのナショナル・マネー・ガリンチャ・スタジアムは<14億レアル(460億円)の費用が掛かった>が、<当初の予算を87.8%も上回る>という結果になったという。
もちろん、コステラオ・デ・フォルタレザ・スタジアムのように<当初の予算を16%も下回る5億2000万レアル(172億円)で収まった>という結果もあるが、例外的であり、その多くは予算を超過したケースが占めている。
そして、リオデジャネイロの前州知事だったセルヒオ・カブラルのように、同州での<10億レアル(330億円)以上の工事に絡んで不正にその5%を手数料>として受け取っていたという。もちろん彼は収賄罪で逮捕されている。(参照:「Sputnik」)
2000年代のブラジルと言えば高度成長を遂げ、ラテンアメリカのリーダー国として成長している姿がいつも世界の報道メディアの話題として取り上げられていた。しかし、今のブラジルが報道メディアに与える話題は汚職ばかりである。
ブラジルの高度成長を足場に、ゼネコンのオデブレヒト社はラテンアメリカで最大規模のゼネコンとして発展した。その発展の土台になったのは、政治家や官僚への賄賂のばら撒きであった。その見返りとして公共事業などの受注を容易にしてもらう為であった。
そして、ブラジルで開催された2014年のワールドカップそして2016年のオリンピックは賄賂が盛んにばら撒かれたイベントであった。例えば、ワールドカップ開催で<建設或いは改装された12のスタジアムの中で6つのスタジアムが予算オーバーしていた>ということが今、明らかにされている。そのオーバー分が賄賂に変身するのである。(参照:「予算を8割以上上回るケースも!
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