住宅街のスタバでワイン!? スタバの新業態「ネイバーフッドストア」、その真価とは

街並みに溶け込む。歩道からも落ち着いた店内が見えるが「スタバ」だと気付かない人もいるであろう

あえての住宅地、一線を画す雰囲気の内装……その真価とは

 このネイバーフッドストアは、2017年6月現在、都内を中心に8店舗が展開されている。  特に世田谷区には5店舗が集中しており、いずれも閑静な住宅街の中に店を構える。筆者が訪れた代沢5丁目店もその一つだ。  各店舗にはそれぞれにデザインテーマが存在する。代沢5丁目店のデザインテーマは「コーヒーシアター」。店舗の中央にはステージに見立てられたカウンターテーブルが配置され、その周辺にはコーヒーへのこだわりが詰まったディスプレイが並ぶ。  客席にはかつてアメリカの映画館で使われていた椅子も配置され、カウンター越しにコーヒーを作るバリスタがまるで役者のようだ。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=143156

「コーヒーシアター」がコンセプトの代沢5丁目店店内

 ネイバーフッドストアは、メニューにおいても他のスターバックスとは一線を画す。  特徴的なのはアルコールの販売で、グラスでビールや各種ワインが楽しめる。価格設定は強気で、コーヒーは500円からと通常のスターバックスより5割ほど高いが、カフェメニューは常時2種類の豆から選べ、バリスタが一杯ずつ淹れてくれるなどの一手間が満足感を生み出し、メニューの価値を高めてくれる。  コーヒー以外でも、クリームブリュレやレモネードなどほとんどがオリジナルメニューで、フードは店内手作りの焼き立てが味わえるのも嬉しい。
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スタバの「原点回帰」
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