プロレス用リングはこのように作られていた! その構造とマメ知識

コンパクトタイプのリングも存在する

 大きく重いリングもあれば、小型リングもある。名古屋のローカルプロレス団体・スポルティーバエンターテイメントは常設会場「スポルティーバアリーナ」に1辺が5メートルほどの小さいリングを所有し、興行を開催している。  あまりスペースの広くない会場にはこの小型リングが活用される。スポルティーバは名古屋中小企業家同友会主催の、子どもの職業観・勤労観を育むイベント「子どもおしごと体験」に興行運営ワークショップとして出展、この小型リングを持ち込んで試合をおこなった。  またコンパクトなだけでなく、天井が低い会場でも設置できるよう鉄柱・支柱を短くした低層リングも存在する。

小さくとも闘いの熱さは変わらない

そして正方形とは限らない

 リングは必ずしも正方形とは限らない。アメリカやメキシコの一部団体では六角形のリングが使用されている。正方形リングとは異なった連繋や空中殺法を見ることができるのが特徴だ。  日本でもウルティモ・ドラゴンが創設したプロレス学校「闘龍門」が開催した「闘龍門2000プロジェクト」で用いられたが、近年目にする機会はまれになっている。

特殊な形状でもレスラーは難なく対応する

 文字通り試合を支えている「闘いの舞台」について解説してきたが、プロレスを楽しむ際の手助けになれれば嬉しい限りだ。近場で大会が開催される際はぜひ足を運び、鋼の肉体を持ったプロレスラーの闘いをライブで堪能してほしい。 【たこ焼きマシン】 名古屋在住のローカルプロレス探求家。ローカルプロレスファンサイトたこ焼きマシン.comスーパーたこ焼きマシン.comを運営。北海道から沖縄、台湾まで未知のプロレスを求め観戦に遠征する。ご当地プロレスラーガイドブック『ローカルプロレスラー図鑑』をクラウドファンディングで発行。オンラインストア。元・小中学校教員、障害者職業能力開発校講師。夢は世界中すべてのご当地プロレスを観戦しての『ワールドローカルプロレスラー図鑑』制作。
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