97年、北朝鮮でプロバスケチームが初めて結成された。当時のエース、身長235㎝のリ・ミョンフン選手は現在、代表監督を努めている
アメリカのCNNの報道によれば、アメリカの元プロバスケットボール選手のデニス・ロッドマン(56)が、13日、北朝鮮に入国した。
バスケットボールの大ファンと言われている、北朝鮮の金正恩委員長を「親友」と呼ぶロッドマンの北朝鮮訪問は今回で5回目。トランプ大統領就任以降は初めての訪問となる。
前回訪問時の2014年1月には、元NBAのプロバスケットボール選手たちと一緒に、平壌で「お手本競技」を開催、金正恩委員長の誕生パーティーでは、「ハッピーバースデー」を歌った。
CNNの報道によれば、この日ロッドマンは、中国・北京国際空港から、平壌行きの飛行機に搭乗した。平壌にいる北朝鮮当局者がCNNの記者に対しロッドマンの入国を認めた。
ロッドマンの予告なしの北朝鮮訪問は、北朝鮮が16発のミサイル発射実験を行うなど、軍事的な緊張感が高まるなか実現した。ロッドマンの北朝鮮訪問は、過去4回の訪問を含め、すべて「個人的な資格」による訪問であり、アメリカ政府もロッドマンに対し、公的な役割を与えたことはないと主張している。
ちなみにバスケットボールは、北朝鮮では国技のサッカーに次ぐ人気を誇っていることはあまり知られていない。
これは1997年、当時の金正日総書記の号令のもと、全国的にバスケットボールを推奨したことに端を発する。学校や職場には一斉にバスケットボールコートが作られ、放課後や昼休みにはバスケットボールをすることが推奨された。その年には北朝鮮初のプロバスケットボールチームが作られ、また身長が235センチあったイ・ミョンフン選手がNBAにチャレンジもしている。
北朝鮮では現在でもバスケットボールを国民的なスポーツとして位置付けており、ロッドマンの北朝鮮訪問の際には、バスケットボールの北朝鮮代表の代表監督や特命コーチになるのではとの憶測が常に囁かれている。