現役時代のリ・ミョンフン選手はNBAにも挑戦したことがある(写真は韓国のサイト・ナムウィキより)
また、今回のロッドマンの北朝鮮訪問の目的自体は明らかになっていないなか、ロッドマンとトランプ大統領の過去の関係に関心が寄せられている。
CNNは、ロッドマンが、2004年にアメリカで放送された、トランプ氏(当時)の関連企業の役員の椅子をかけて課題に取り組んでいくリアリティ番組「アプレンティス」に2度出演した縁があり、2015年にトランプ氏が大統領選出馬を宣言した際には、ロッドマンがすぐさま支持を公にしたことを伝えている。
またロッドマンの初めて北朝鮮を訪問した2013年には、トランプ氏が、彼の行動を称賛したとも伝えている。
ロッドマンは最近のインタビューでも、「アメリカは北朝鮮と対話をする必要がある」と主張しており、先月、北朝鮮に抑留された韓国系アメリカ人らの釈放にも関わってくるのではないかとの観測も上がっている。
ちなみにロッドマンは、過去にも北朝鮮で労働教化15年の刑に服していた韓国系アメリカ人の釈放についても、自身の影響が大きかったと明かしている。ロッドマンは、金正恩委員長に、この韓国系アメリカ人釈放を求める手紙を送っており、その手紙も公開している。
ロッドマンは常々、バスケットボールを通じて分断された南北朝鮮半島の架け橋の役割を果たしたいと言ってきた。今回のロッドマンの北朝鮮への電撃訪問が、米朝関係、南北関係にどのような影響をもたらすのか注目したい。
<文・安達 夕
@yuu_adachi>