マンションを買う前に皆さんに知っておいていただきたいことは、修繕積立金は必ず値上がりするということです。今は比較的安い金額設定になっているかもしれませんが、長期修繕計画を立てるとマンションの修繕工事費用が資金不足となる可能性があり、修繕積立金を値上げしなくてはいけないことが多々あります。だからこそ、10年、20年経過した不動産は、どのくらいまで修繕積立金が上がっているのかを把握する必要があります。同エリアにある複数のマンションを見て、修繕積立金のおおよそ金額帯を把握してください。そこで、築年数が10年経過するごとにどのくらいの差が出ているかをご自身で確かめてみてください。そうしておくと、購入したい不動産が出てきた際に、どのくらいまで修繕積立金が上がる可能性があるかを予見することができます。
住宅ローンを組む場合に、管理費・修繕積立金などが上昇するリスクを踏まえて購入を検討する必要があります。
今回学んだことを活かして、不動産の売買仲介担当から、「本マンションはランニングコストが安いからオススメです!」なんて営業トークがあったときに、冷静な判断をすることにお役立ていただければ幸いです。
<文/井口 忠二>
いぐちただじ●株式会社シーハウス 公認不動産コンサルティングマスター、経営学修士(MBA)、宅地建物取引士、相続対策専門士、AFPファイナンシャルプランナー、損保トータルプランナー、修学支援アドバイザー
<記事提供:
ファイナンシャルフィールド>
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