「iOS10.3.2」リリース!大幅な修正がなくともダウンロードすべき理由とは?

 Appleは5月16日、最新版となるiOS10.3.2をリリース。4月8日に行なわれたiOS10.3.1のリリースから約1か月強で行われたアップデートの内容をピックアップしてみよう。

新機能や機能強化はなし!

 iOS10.3.2のアップデートでは、新機能の搭載や機能強化は行われておらず、23項目のセキュリティの改善やバグ修正となっている。そのため、安全性や安定性は高まるものの、アップデートを行ったことによりユーザーが効果を体感することはほとんどないだろう。
iOS10.3.2

アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行うことができる。容量は177.4MB

 なお、今回リリースされたiOSのアップデートに対応するのは、iPhone5以降の端末と第4世代以降のiPad、第6世代以降のiPod touchとなっている。 【iBooks】 ・悪意を持って作成された書籍を開くと任意のコードが実行される問題を修正 ・アプリケーションがルート権限で任意のコードを実行される問題を修正 【カーネル】 ・アプリケーションがルート権限で任意のコードを実行される問題を修正 ・アプリケーションが制限付きメモリを読み取る問題を修正 【通知】 ・アプリケーションがサービス拒否を引き起こす問題を修正 【Safari】 ・悪意を持って作成されたWebページにアクセスすると、アプリケーションのサービス拒否につながる問題を修正  など23項目だ。  今回行われた「iOS10.3.2」のリリースは、新機能などの搭載を伴わない改善的なもの留まっているものの、iOSデバイスを安心して利用するための修正が多数含まれている。加えて、現時点ではアップデートに伴う大きな不具合なども報告されていない。  次期iOSのリリースが間近と噂されるいま、まさに円熟期を迎えた最新のiOSを導入しておく価値は十分にあるものと言えそうだ。 <文/古作光徳> 【古作光徳】 パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている