端玉を奨学金に!“勝ち組パチンコ企業”の社会貢献

客の残した端玉を奨学金に

 またパチンコ業界では、奨学金に関わる別の取り組みも動き始めた。  埼玉県などで「SAP」の屋号で18店舗を経営するサンキョー株式会社や、業界トップの売上を誇る株式会社マルハンなどの企業が、「pp奨学金」という取り組みをスタートさせた。  これは、パチンコやパチスロで勝ったとき、出玉を景品に換えた際に出る余り玉(端玉)を学生のために寄付してもらうというもの。  カウンターの脇に「端玉募金箱」を設置し、お客さんに玉やメダルを寄付してもらう。これを1玉4円、1コイン20円で換算し、社会福祉法人「さぽうと21」(東京都品川区)の協力のもと奨学金として学生に支給していくというもの。この奨学金に関しては、返済義務は定めないという。  この「pp奨学金」の場合は、企業の採用活動と直接結びつけるのではなく、パチンコ業界の社会貢献事業の一環として行われる。名前の「pp」には、ほんの少し(ピアニッシモ)の善意を、という意味を込めた。協力店を増やし、200人に月5万円を支援することが当面の目標。2018年度の募集は9月から始まる。 <文・安達 夕>
Twitter:@yuu_adachi
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