「海鮮プロレス」とは何だ!? 獲れたての魚介類が闘う!漁業密着型プロレス団体

岸和田の漁港にリングを設置

 地蔵浜みなとマルシェは大阪府岸和田市にある。新鮮な魚介類を買ったり、バーベキューコーナーですぐに食べたりできる日曜日限定の市場だ。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=139256

鰯でも強烈なキック!

 会場で募集されたエスコートキッズとプロレスラーが手をつないで入場し、続いてリング上で記念撮影。  3vs3のタッグマッチで声援を集めた選手は「いわしタルーチャ」。岸和田市はイワシの漁獲量が多く、大阪府での約80パーセントを占める。地元の人間にとっては最もなじみ深い魚が闘うのだから、応援しないわけにはいかない。  もちろん他のレスラーも個性を発揮する。エビルマンは逆エビ固めで反り上げ、タコちゅーだーは長い足でキック、高速!マグロジェットは解体ショーのごとく首を刈るネックブリーカーを放つ。

リングに一緒に上がり、撮影までできる

 目まぐるしい攻防の末、猛攻を耐えきったいわしタルーチャが「いわしミサイルキック」で無事地元ファンに勝利を捧げた。

エビルマンの逆エビ固め!

 最後は全選手による生き残りをかけたバトルロイヤルだ。前もって観客は誰が優勝するかを予想し申し込んでおき、的中すると遊覧船クルージングがプレゼントされる観客参加型企画だ。  貴重な体験ができるとあれば、リングそばの親子ファンは一緒に声援をおくる。そのかたわらでは、地元の人々がプロレスと魚介類とビールを味わっている。ゴールデンウィークの最終日にふさわしい平和な時間が流れる。平和でないのはリング上だけだ。  試合はスペル・デルフィンが優勝。的中者はライフジャケットを受け取り、クルージング船に向かう。選手があいさつし「海鮮プロレス! ピッチピチ!」の言葉とポーズで興行を締めくくった。
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回遊魚のごとく遠隔地にも足を運ぶ!
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